11月末に秋田県秋田市内のスーパーにクマが侵入し、駆除されるという騒動に。スーパーの中で肉を食い散らかし味を占めたクマを自然に帰すことはできず、殺処分となった。
しかし、それを見た視聴者などから秋田県の自治体にクレームの電話が相次いだという。
それに対し秋田県の佐竹敬久知事(77)は12月17日の県議会で
「私にもし(苦情の電話が)きたら、まずひどいですよ。完全に相手を威嚇します。『お前のところに今(クマを)送るから住所送れ』と。これやると、『はっ』と言うんですね」
とクレームに攻撃的な反論を披露。
さらに今後のクマ対策についても
「ドローンに物をぶら下げて上から落とす。小さい爆発物を食べてもらってリモコンで(クマの)腹の中で破裂。クマ用の武器、こんなこともやったほうがいいのではと思う。提言します。銃器だけだと難しい」
と過激な構想を話した。
佐竹知事といえば、何かと世間を“お騒がせ”する話題の人物でもある。
佐竹知事は去年10月に行政のトップらが集まった秋田市での講演会の中で、四国地方を訪れた際に飲んだ酒について
「(四国地方の酒は)うまくない」
と言い、さらに愛媛県の名物“じゃこ天”についても
「貧乏くさい」
と四国の食や酒をけなす発言をしたが、その後謝罪。さらに悪口の“被害者”である愛媛県の中村時広知事と共に両県の特産品のPRをするイベントを開催するという“ツワモノ”だ。
クマの過激な駆除の方法を提案するなど、一見冷徹な男のように感じるが、実は大の猫好きで知られる。佐竹知事の公式HPによれば、
《無類の猫好き。もともとは興味がなかったものの、秋田市長就任時、家族がノラ猫を拾ってきて自宅で飼い始め、それ以後というもの、猫が大好き。現在、自宅には7匹の猫様がいる》
とある。さらにあの“大物”との交流も。
「東日本大震災の支援のお礼として、佐竹知事はロシアのプーチン大統領に“ゆめ”という秋田犬を贈ったのですが、そのお返しとしてプーチン大統領からシベリア猫のミール君をプレゼントされたのです」(現地テレビ局関係者)
ユーチューブチャンネル『WebTVあきた』でもミールくんが紹介されているが、“皇帝”を思わせる優雅な風体だ。
「佐竹知事は江戸時代に秋田藩を治めていた佐竹家の末裔。そのことから県民からは親しみを込めて“殿様”なんて言われていますよ。失言をすることもありますが、最終的には秋田県のためになっているのかもしれません。こういった発言はテレビで取り上げやすいですし、本人の意図は知りませんが、業界的にはいわゆる“テレビを分かっている”という感じです。ただ強気な性格でリップサービスもする方なので、取り返しのつかない失言をしなければいいのですが……」(ワイドショー関係者)
現職で4期続いている佐竹知事。県民をクマから守ることに必死なのは間違いなさそうだ――。