大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。今年で35歳になります。結婚も妊娠も諦めたおばさんだと思われているせいか、最近は既婚男性からのアプローチが増えました。全然諦めていないので悲しいです。
その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信をしています。

◆推しと“繋がりたい”女たち

2024年5月に、一般女性との不倫が報じられた古谷徹氏が、アニメ「名探偵コナン」の安室透役、「ONE PIECE」のサボ役を降板することを、所属事務所の公式サイトで発表しました。

『週刊文春』によると、古谷氏は自身のファンだった37歳年下の一般女性と4年以上にわたる不倫関係にあり、女性は妊娠、中絶していたことも明らかになっています。

女性は古谷氏との交流イベントに参加し、ファンレターを送るほどの熱烈なファンでした。その女性に対し、古谷氏からアプローチがあったのは、2019年のこと。元旦にメールが届き、やがて2人は食事やカラオケに出かける間柄に。そして同年3月に、古谷氏の宿泊先で肉体関係を持った、と報じられています。

憧れの男性声優さんに、アニメの名台詞でアプローチされるなんて夢のようなシチュエーションじゃないか、と一瞬ときめいちゃいました。数秒後には、ジジイと無料で食事とカラオケはキツい……と、思い直しました。やはり私は根っからの飲み屋の女です。

かくいう私ですが、20代の頃に、いわゆる「推し」と繋がったことがあります。とはいっても、お相手は、古谷氏のような超大物、超一流の声優さんとかではなく、X(旧Twitter)のフォロワーが数千人程度の売れない俳優さんです。

とある作品に出演している彼に一目ぼれをして、SNSのアカウントをフォローしていたことがきっかけでした。ある日、「会いませんか」と彼からDM(ダイレクトメッセージ)があったのです。

これってもしかして、お忍びデートなのでは?とブヒブヒ鼻を鳴らして出かけて行った私。若い女の子って元気を持て余しているでしょう。取り返しのつく失敗なんていくらでもします。

今回は、俳優A氏との思い出を語ってみたいと思います。

◆俳優A氏と食事へ

俳優のA氏から「会いませんか」とDMを受け取ったのですが、最初は偽物、なりすましじゃないかと半信半疑でした。A氏によると、某府某市で仕事があるから、とのことでした。某府某市は20代前半の私が当時暮らしていた街です。

半信半疑でしたが、若気の至りです。とりあえず会ってみようと思いました。YouTubeの人気チャンネル「ゆうこすモテちゃんねる」などで紹介されているコスメやワンピース等は一通り購入したと思います。気合を入れてブヒブヒ当日に挑みました。

指定された時間に指定された場所へ向かうと、A氏の姿が見えました。

全然有名人とかではないので、人だかりができているなんてことはもちろんないのですが、こちらは一方的に彼のことを知っています。「おお…ホンモノだ!」と、じんわり感動しました。

「こんにちは」と声をかけました。軽く挨拶を交わして、ひとまず食事をしよう、ということになりました。その間も私は「ホンモノだ!すごい!」と内心でははしゃぎまくりでした。芸能人って会えるんだ。心臓バックバクです。

オトナの男性(A氏は私より随分年上です)は、どんなところで食事をするんだろう?と考えていると

「予算はどれくらい?」

と、尋ねられました。予算?私は「女と年下には財布を出させない」と、気持ちよく食事をご馳走してくださる昭和のおじさま方としか、当時は接点がありませんでした。今のところも、ですが。

予算と言われて、咄嗟に「5,000円くらいかな?」と答えましたが、内心では「どういう意味だろう」と困惑していました。