高齢者などからだまし取った現金およそ4800万円を回収していたとみられる詐欺グループの男ら2人が、警視庁に逮捕されました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、韓国籍で住所不定、無職の文俊明容疑者(50)と住所・職業不詳の大谷文吾容疑者(32)の2人です。警視庁によりますと、2人は去年11月、信用金庫の職員を装い、東京・江戸川区に住む80代の女性に「介護保険料の還付金を口座に振り込みます。キャッシュカードも新しくしましょう」などとうその電話をかけ、キャッシュカード2枚をだまし取った疑いがもたれています。その後、大谷容疑者が女性の口座から現金170万円を引き出して、文容疑者に渡したということです。

 文容疑者は詐欺グループの現金回収役で、これまでに、ほかの数人がだまし取った現金およそ4800万円を回収していたとみられています。

 取り調べに対し、文容疑者は「カネは受け取ったが、どのようなカネか分からない」と容疑を否認し、大谷容疑者は「生活費のためにやった」と容疑を認めているということです。