架空の経費を計上して約8900万円を脱税したとして、イベント会社「ニーズコミュニケーション」(東京都千代田区)と青木雄輝代表(34)が、東京国税局から法人税法違反と消費税法違反の疑いで東京地検に告発されたことがわかった。

 関係者によると、青木代表は2017年6月までの2年間で、架空の外注費を計上して約2億800万円の所得を隠し、法人税約5100万円と消費税約3800万円を脱税した疑いがある。事業実態のない会社名義の口座に資金を振り込み、あとで現金で引き出していたという。

 同社は18年9月に「インボルト」から社名を変更した。青木代表は「深く反省している。修正申告し、一部納税も済ませた」とコメントした。