横断歩道渡っていた88歳女性を乗用車ではねて死亡させ逃走か…51歳男を逮捕 東京・板橋区 容疑を否認

先月5日、東京・板橋区の路上で横断歩道を渡っていた88歳の女性を乗用車ではねて死亡させ、そのまま逃走したとして51歳の男が逮捕されました。 ひき逃げなどの疑いで逮捕された板橋区の会社員・牧野利充容疑者(51)は、先月5日の午後1時半すぎ、板橋区の路上で、徒歩で横断歩道を渡っていた近くに住む塩井久美子さん(88)を乗用車ではねて死亡させ、そのまま逃走した疑いがもたれています。 警視庁によりますと、塩井さんは1人で歩いていたところ、牧野容疑者の乗用車にひかれて頭を強く打ち、事故から10日後に死亡しました。 防犯カメラなどの捜査で逮捕に至ったということで、牧野容疑者の乗用車の左前方部分には人とぶつかったような傷があったということです。 取り調べに対し、牧野容疑者は「歩行者にぶつかってはいません」と容疑を否認しています。

《懲役は》「女とすれば、生き返れるかも」シンナーを吸って2人強姦「一線を越えた」26歳・海上自衛隊員の末路(平成21年の事件)

〈「乱暴にしないで」風俗店に侵入→女性2人の下着を脱がせ26歳・海上自衛隊員が性犯罪者に変貌した“衝撃の理由”(平成21年の事件)〉から続く
全裸で街をさまよい、行く先々で異常行動を繰り返した海上自衛隊員の男(当時26歳)。やがて逮捕され、その供述から明らかになったのは、常軌を逸した犯行の裏にあった“歪んだ認識”だった。
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被害女性たちは深い恐怖を抱えたまま職を離れ、事件は法廷へ。精神鑑定の結果、そして下された判決とは――。平成21年、神戸市で起きた前代未聞の事件の「その後」に迫る。なお登場人物はすべて仮名である。(全2回の2回目/最初から読む)
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早朝の風俗店に侵入する前、山口は牛丼店に入り、店にいた女性のカバンをいきなり投げつけるという蛮行を働いた。連れの男性に「お前、何じゃこりゃ!」と小突かれ、店の外まで連れて行かれたが、「警察を呼ぶなら呼んでくれ。逮捕されれば、元の世界に戻れるかもしれない。自分は今、死んでいるんだ」と説明し、男性と話がかみ合わず、男性は怒る気力もなくなって、その場から立ち去った。
山口はそれを「まともに相手にされないということは、自分が死んでいる証拠だ」と理解した。それで次に思いついたのが「女とセックスすれば、生き返れるかもしれない」という発想だったのである。
未明の歓楽街を歩くうち、被害者になるマミさんとリカさんが在籍する風俗店を見つけた。山口は裏口のドアから侵入。最初に入った部屋で衣服を脱ぎ捨てて全裸になり、「女はいないか」と店内を探し回った。その結果、たまたま出くわしたマミさんを強姦。次いでリカさんを強姦し、店にあった花柄のワンピースを着て逃走した。
犯行後、山口は「これはすべて夢かもしれない」と思い、コンビニで全裸になり、床に寝転がるという愚行を働いた。当然のごとく、店員に注意され、また全裸で逃走。その後、近くの駅の駅員室に忍び込み、制服を着込んで外に出たが、駅員に見つかり、三度全裸になって街中へ逃走した。
山口は駅の駐輪場に放置されていた自転車を盗み、「あの山に行けば、自分の死体があって、元の世界に戻れるかもしれない」と考え、山の方角へ走り出した。その道中でラブホテルを発見し、「ベッドで寝れば、目が覚めたときに元に戻っているかもしれない」と思い立ち、山へ行くのはやめて、全裸のままラブホテルのフロントを訪れた。
「一泊したいんだが……」
「1人ではダメです」
「デリヘルを呼ぶから」
「それでもダメです」
「なぜだ?」
防犯カメラ越しに山口が全裸であることに気付いたラブホテル側は110番通報。
一方、宿泊拒否に納得できなかった山口は、非常階段からホテルの一室に侵入し、勝手に布団の中で寝ていた。
その現場へ駆け付けた警察官に建造物侵入の現行犯で逮捕されたのである。
山口の一連の行動は店や駅の防犯カメラなどから裏付けられた。そこへ風俗店からも通報が入り、山口は強姦容疑でも再逮捕された。裁判所は精神鑑定を決定。その結果、シンナー中毒による酩酊状態ではあったものの、刑事責任能力は問えると判断され、強姦と建造物侵入、窃盗罪などで起訴された。山口は公判で次のように語った。
「死んだ自分がやったことだと思っている。とにかく生き返りたいと思っていた。2人の女性たちには協力してもらったと思っている。最初の女性の調書については、すべてが正しいとは思わない。
2番目の女性については、強姦罪は成立しないと思っている。自分はオカルトには興味がない。UFOもUMAもまったく信じない。過去にシンナーの影響で幻覚を見たことはなかった。だから、マズイという気持ちはなかった。そのときに判断できたのであれば、こんなことはしていない。悪いことをしているという認識が全然なかった」
山口は強姦罪で告訴されたことすら、納得がいかないと訴えた。事件については自分の記憶に基づいて話したのに、事実を捻じ曲げた調書を作られたと怒っていた。それで刑事や検事とケンカになり、山口の署名が入った調書は1通もない。
被害者の風俗嬢たちは「あんな怖い思いをしたことはない。ずっと刑務所に入っていてほしい」という言葉を残して、店を辞めてしまった。

裁判所は「被告人は対人関係の構築が困難な発達障害やシンナー吸引の影響で心神耗弱状態だった」と認定したが、「性的欲求を満たしたいという動機は自己中心的だ」として、懲役5年を言い渡した。
山口が所属していた海自地方総監部では「入隊2年目で、勤務態度も問題なく、性格も明るく、テキパキと要領よく仕事をするタイプだった。護衛艦の大砲など火器の整備を担当していた。事件を起こす兆候はなかった。
薬物使用や飲酒運転など、私たちは一般の会社員以上に社会のモラル教育を受けている。耳にタコができるぐらい。このような事案は前例がない。これまで以上に徹底して意識啓発をしていきたい」とコメントした。
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襲われた女性2人は店を退店元海上自衛隊員がした「ひどい行い」とは
(諸岡 宏樹)