室内や身の回りの空間で使用するだけでウイルスや細菌を除去できるなどとうたった商品に根拠はなかったとして、消費者庁は31日までに、景品表示法違反(優良誤認)で、販売するピップ(大阪市)や興和(名古屋市)など4社に再発防止などを求める措置命令を出した。
ほかに命令を受けたのは、中京医薬品(愛知県)と三和製作所(東京都)。
同庁によると、表示に問題があったのは「ウイルス当番」や「エアーマスク」など4商品。商品パッケージや自社サイト、SNSなどで、二酸化塩素により空間に浮遊するウイルスや菌を除去できるなどとうたっていた。同庁が裏付けとなる資料の提出を求めたが、合理的な根拠が認められないと判断した。
ピップなどは取材に「真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」とコメントした。