電力会社の下請け工事業者を装い、高齢女性の自宅に侵入して現金を盗んだとして、神奈川県警捜査3課は29日、窃盗と住居侵入の疑いで、
横浜市南区前里町の建設会社役員、大人優輝被告(23)(おおひと)=別の住居侵入罪で起訴=ら男5人を再逮捕した。
いずれも容疑を否認している。

 5人の再逮捕容疑は共謀のうえ、2月29日午前11時半ごろから同日午後0時半ごろまでの間、同市金沢区の無職女性(87)宅に
電力会社の下請け工事業者を装って訪れ、女性に「近くの工事現場で電線を切ってしまった。
漏電の疑いがあるからブレーカーを見せてほしい」などと言って室内に侵入し、現金約3万円を盗んだとしている。

 同課によると、大人容疑者のほか4人は大人容疑者の会社の社員。
大人容疑者は見張り役で、残り4人のうち2人が電力会社の下請け工事業者を装って女性の注意を引き付け、その間に残り2人も室内に侵入して現金を盗んでいた。
今年1月から5月にかけ、関東各地で約20件、同様の犯行を重ねていたとみられる。