京都府舞鶴市は21日、小学5年の男児が16日に市内の府道でクマに襲われたと発表した事案について、実際にはクマと遭遇しておらず、襲われた事実はなかったと訂正した。
市の当初の発表では、男児は16日午後に友人の家へ遊びに行く途中、府道で子グマとみられるクマに遭遇して転倒し、軽い擦過傷を負ったとされた。市は男児の証言に加え、6月に同じ府道周辺でクマの目撃情報が2件あったことも考慮し、実際に襲われた可能性が高いと判断したという。
ところが、学校側が改めて事情を聞いたところ、男児は同日、別の場所で遊んでいる最中に転んで負傷したことが判明。帰宅後、「親を驚かそう」とクマに遭遇したと説明したという。
一方、市内では16日以降もツキノワグマの目撃情報が相次いでおり、市は引き続き、クマの出没に注意を呼びかけている。