30歳になられた佳子さまが披露…印象的だった《真っ赤なコート》の「意外なお値段」と「込められた思い」

良いものは長く使ったり、低価格帯でも見栄えのいいものを選んだり。「負担をかけないように」と、これまでも皇族方は国民に寄り添う姿勢を示されてきた。その思いは昭和天皇の時代から脈々と受け継がれている。
秋篠宮家次女の佳子さまが2024年12月29日、30歳の誕生日を迎えられた。
同日午前11時頃、天皇陛下皇后両陛下と上皇ご夫妻に誕生日の挨拶をされた佳子さま。この日は淡いピンク色のスーツに同系色のトーク帽を合わせた装いで、沿道に集まった誕生日を祝う人たちに、手を振って応じられたり、手話も交えて感謝の気持ちを伝えられた。
宮内庁が公開したお誕生日のお写真では、赤い三連のイヤリングに合わせた鮮やかな赤いコートが印象的だった。
「ボタンのデザインがわずかに異なり違いますが、形的には“agnes b”の定番のコートをみられています。人気のアイテムで定価4万9500円(税込み)で販売されており、同年代の若者でも手が届く価格帯です。赤は特に人気のカラーで現在売り切れていますが、ほかのお色はまだ在庫があるようです」(皇室ファッションに詳しいライター)
佳子さまは2024年5月のギリシャ訪問でも濃いブルーのニットと白いワイドパンツといった、同国の国旗を思わせるコーディネートを披露されて、話題になった。
「鮮やかな色をうまくとりいれたファッションを好まれるのも、佳子さまの特徴の一つです。このニットはオンライン限定ブランドのアイテムで、通常価格2990円(税込み)という手ごろな価格も注目されました。
天皇皇后両陛下の長女・愛子さまも同じく手が届きやすい価格帯の洋服を選ばれることが多く、国民に近い感覚を大切にされています」(前出・皇室ファッションに詳しいライター、以下「」も)
愛子さまも、23歳のお誕生日のお写真でお召しになっていた「ジレ」が話題になった。落ち着いた水色のトップスに合わせたブルーグレーのジレはオフィスカジュアルブランド「神戸レタス」のもの。20代~30代の女性に人気のデザインと買い求めやすい価格で、なにより「高見えする」と評判だった。
「愛子さまのお召しになっていたジレは主にオンラインサイトで販売されており、通常価格3890円(税込み)。普段からGUやユニクロなどのファストファッションもよくお召しになっている愛子さまですが、ご公務や皇室行事の場などではきちんとした装いを心掛けられています。TPOはちゃんとわきまえていらっしゃるんです」
そこには昭和天皇の時代から引き継がれてきた「ある精神」が影響している。
「“質素倹約”です。天皇陛下はこれまでもその思いを伝えてこられましたが、皇族方の中でもその精神が息づいているのです。実は皇族方はお召し物などに対して、意外とおカネを使っていないんです」
そう話すのは、宮内庁と取引をしたことがある衣料品ブランドの元担当者。
「終戦直後、昭和天皇皇后両陛下は『苦しい生活をしている』と戦火で焼け出された国民を案じられ、率先して倹約を推進されてきました。その精神は上皇陛下ご夫妻、そして天皇皇后両陛下や皇族方へと受け継がれてきたのです。
華美な服もアクセサリーも、購入費用が税金であることを皇族方はよく理解されています。そのため、『良いものを長く使う』というお考えが根付いているのです」(衣料品ブランドの担当者、以下「」も)
例えば美智子さまは娘の黒田清子さんや皇后・雅子さまにブローチなどの宝飾品を譲られている。そして現在では、雅子さまから娘の愛子さまへもアクセサリーなどのアイテムが受け継がれているとされる。
「海外訪問やご公務などで、相手に失礼がない限り、お召し物やアクセサリーを新調することはないようです。なるべくお金をかけないように心がけていらっしゃるんです。
その精神は佳子さまや愛子さまにも受け継がれており、プライベートでは同年代の女性たちと変わらない価格帯のお洋服を購入されています。
ただ、海外訪問時に佳子さまが低価格帯のお洋服を着ていたことで、『安すぎる』『お相手の国に失礼だ』と批判されたこともありました。ただ、これも“新しい皇室のカタチ”としての一面として受けてもいいのではないでしょうか」
特に昨今は物価高などの影響で、国民の生活は苦しい。そうした経済状況も考慮されているからだという。
また、「良いものを長く使う」という精神は、2024年10月中旬に話題になった雅子さまのハンドバッグからもうかがえる。
「雅子さまが岐阜県で開催された『国民文化祭』にご出席されたときに持たれていた『フェラガモ』のハンドバックがSNSで話題になりました。トップハンドバッグ、というもので30年ほど前に徳島県訪問時にも同じものを使用していたとされています。保管方法やお手入れなどにも気を使っていらっしゃる様子が、新品のような状態のハンドバッグからも感じられました。
雅子さまはハンドバッグに限らず、お召し物もスカーフやベルトなどを変えて、同じものを長くお召しになっていると知られています。それだけものを大切にされているのです」(皇室ジャーナリスト)
独身時代に雅子さまが外務省のお給料で購入されたアイテムもあるといわれている。購入時には高額であっても、デザインが古びない入ブランドアイテムは10年、20年、それ以上に使える利点がある。
また皇族方はアクセサリーや洋服を親子、姉妹間で共有することもある。
「秋篠宮家では特にその傾向がみられます。紀子さまはお洋服を長女の小室眞子さんや佳子さまにお譲りになられ、眞子さんと佳子さまも洋服や着物を共有されています」(前出の皇室ファッションに詳しいライター)
2024年5月、ギリシャ訪問時に佳子さまがお召しになっていたブルーのオールインワンも、眞子さまのもの。また、2024年10月に行われた秋の園遊会で佳子さまがお召しになった浅葱色の振り袖は、2016年に眞子さんがパラグアイを訪問する際に仕立てられたものだった。
昭和天皇の思いは、ひ孫である佳子さまにも脈々と受け継がれているのだ。
眞子さんと佳子さまが秋篠宮さまとプールに行った際の“まさかのエピソード”とは――。つづく後編記事『眞子さんと佳子さまの姿を見て驚いた…!皇室ジャーナリストが仰天した「意外すぎる格好」の意味』で、詳報します。
眞子さんと佳子さまの姿を見て驚いた…!皇室ジャーナリストが仰天した「意外すぎる格好」の意味