兵庫・斎藤元彦知事が「食レポSNS」を再開で「またおねだりか?」の厳しい声も…再選後に訪れたそば店が明かす“イメチェン”の成果

今年、内部告発によってパワハラなど複数の疑惑が浮上した斎藤元彦・兵庫県知事。告発文書には「知事のパワハラは職員の限界を超えている」「知事のおねだり体質は県庁内でも有名」などと記されていた。その後、議会から不信任決議を受けたにもかかわらず、11月に投票が行われた兵庫県知事選挙では再選を果たした。
【写真】積み重なった皿ともに自撮りで笑顔を見せる斎藤知事。勢いよく拳を上げる姿や、駅前で笑顔で挨拶をする斎藤知事なども
しかし再選直後、PR会社「merchu」の女性社長・折田楓氏が斎藤陣営の「広報全般」を担っていたと自ら明かしたことで、公職選挙法違反(買収)の疑いがかけられる事態に。12月2日、神戸学院大学の上脇博之教授と郷原信郎弁護士は、斎藤知事と折田氏を公職選挙法違反の疑いで刑事告発したことを発表。神戸地検と県警が、告発状を受理したことがわかっている。
「斎藤氏はポスター制作費などとして70万円ほど支払ったことは認めましたが、SNSの運用に関しては『斎藤陣営が主体的に考えてきた』と主張し、公選法違反疑惑の指摘を否定しました。折田氏は騒動後、当該の投稿を削除・修正した後は沈黙を続けています」(全国紙社会部記者)
“渦中の人”であり続ける斎藤知事だが、本人はSNSでは公選法違反疑惑などにいっさい言及せず、知事としての日常を投稿している。
「斎藤知事はこのところ、訪問した飲食店や食べ物などの“食レポ”を以前のようにSNSに投稿しています。先の衆院選の頃、日々のお弁当を公開して話題になった自民党の小泉進次郎氏をどこか彷彿させる内容で、人柄の良さに定評のある小泉氏を意識しているのかもしれません。
斎藤知事の投稿に対しては応援するようなコメントのほか、〈またおねだりしてきたんか?〉など厳しいコメントも見受けられます」(前出・全国紙社会部記者)
NEWSポストセブン取材班が神戸を訪れた際も、過去に斎藤知事が来店したという飲食店の店員が「本当に嫌な部類のお客様でした。『知事だから横の席を空けろ!』とも言われました」との証言を得ていた。
しかし、斎藤知事が再選後に来店したという兵庫県北部に位置する豊岡市のそば店「正覚 田中屋」の店員は、彼に好印象を抱いたようだ。
「知事選の前の頃にも一度いらっしゃったんですが、その日はお店がいっぱいで、『30分くらいかかります』と伝えたら、『今日は遠慮します』と違うお店に行かれました。なので、うちのそばを食べていただいたのは、今回が初めてです」(「正覚田中屋」の店員、以下同)
店員は、「誠実な良い方でしたよ」と語る。
「斎藤知事はこれまで『出石そば喰い大会』に2度ほど出場されていて、おそばのことはよく知っておられます。ちょうど12月6日が地元で有名な“出石そば”の解禁日だったので、『新そばなんです』といったお話をさせていただきました。
今までの知事は、このあたりにはなかなかいらっしゃらなかったので、ここまで来ていただいたという時点で斎藤知事には親近感が湧きました。“おねだり”なんて全然ありませんでしたよ(笑)」
斎藤知事は、「2期目は丁寧な対話と謙虚な姿勢で県政運営に臨んでいきたい」と所信表明していた。飲食店での態度は“イメチェン”の一環だったのだろうか。