「会社を辞めたくても辞める勇気がない」という人に代わって、勤め先に退職の意思を伝える「退職代行サービス」が定着して久しい。
そんな中、退職代行サービスに対抗するために、ある企業が退職引き止め代行サービスを開始した。その名も「イテクレヤ」―このサービスを発表した、株式会社おくりバントの社長・西久保剛氏が狙いを語る。
「社員が次々辞めていくという悩みを抱える会社が増えています。そこで、会社に聞き取りをして、退職に至る本当の原因を追求。改善策を考案し制度に組み込んでもらうことで、退職者を減らします」
一方の退職代行サービスの代表格「モームリ」は、累計4万2000人の退職代行を請け、100%の成功率を誇るという。
提供元である株式会社アルバトロスの代表取締役・谷本慎二氏にイテクレヤのことを聞くと、「退職者対策はそう簡単ではありません。弊社には実績とノウハウがあります。負けません!」と即答。
会社を辞めたい若者と、そんな若者を引き止めたい企業。「モームリ!」「イテクレヤ!」という掛け声のもと、代行業者たちが若者たちを奪い合う―熾烈な闘いのゴングが鳴ったのだ。
「サービス発表直後から、早速複数の上場企業から依頼がありました」(西久保氏)
若者の退職に悩む人事部諸氏は、一回相談シテミテハ?
「週刊現代」2025年09月29日号より
【こちらも読む】『「ついに来たか」まさかの退職代行“される側”になった「退職代行モームリ」社長の「意外な本音」』
【こちらも読む】「ついに来たか」まさかの退職代行”される側”になった「退職代行モームリ」社長の「意外な本音」