桐ダンス紛失、引っ越しの「サカイ」が支払う賠償金170万円に減額…大阪高裁

引っ越しで預けた桐ダンスを紛失されたとして、女性が「サカイ引越センター」(堺市)に350万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、大阪高裁は11日、同社に300万円の支払いを命じた1審・地裁判決を変更し、賠償金を170万円に減額する判決を言い渡した。
判決によると、女性は2014年、大阪市内のマンションへの引っ越しを同社に依頼したが、構造的に建物に桐ダンスを搬入できず、担当者の提案で同社倉庫に一時保管した。15年に女性が別の住居に転居するために引き取ろうとした際、紛失が判明した。
牧賢二裁判長は判決で、タンスは製作から30年余りが経過しているとして150万円、中に入れていた服は20万円と損害額を算定した。
同社は「弊社の意見を受け入れていただけたと考えている。再発防止への取り組みを、今後も徹底してまいります」とコメントした。