置き配の壁になっているマンションのオートロックについて、国土交通省が、配達員が解錠できる仕組みへの支援を検討しています。これに対して賛否が分かれています。セキュリティー対策が大前提となりますが、同省はどんな対応を考えているのでしょうか。■「なんのためのオートロック?」の声佐藤梨那アナウンサー「配達員が置き配をするためにマンションのオートロックを解錠できる仕組みについて、国土交通省が今、支援を検討しています」
「これに対して、SNSや街の人からは『コストも配達員の負担も減るので賛成』という声が上がる一方、『怖いしかない。なんのためのオートロックなんだろう?』との不安の声もあります」板垣李光人さん(俳優・『news zero』水曜パートナー)「最初この話を聞いたときは、配達の方が自由に出入りできるのかなと思ったので、防犯面は正直、少し怖いなと思いました」■国交省、来年度にも広く導入へ佐藤アナウンサー「こういった声もありますが、どういう状況なんでしょうか?」小栗泉・日本テレビ報道局特別解説委員「置き配は、利用したことがあるという方が多いのではないかと思います。不在時の再配達が問題となる中、広がりを見せていますが、宅配業者からは『マンションのオートロックが置き配の壁になっている』という声も上がっています」佐藤アナウンサー「今回、その壁をなくすためにオートロックを解錠できるようにしようということなんでしょうか?」小栗委員「そうです。ただ、現時点でも配達員がオートロックを解錠するシステムは、少なくとも2万棟を超えるマンションで導入されています」「荷物の伝票番号を使い、配達員の身元確認や解錠時の記録を残した上で、受取人が登録した荷物の配達に限り、一時的に解除できるようにします。さらにマンションの管理組合などの合意がなければ導入しないなどの防犯・セキュリティを大前提としているそうです」「ただ現在、これは大手の宅配業者に限定されているため、国交省は、伝票番号の付け方などを業者間で共通化するなど連携を強化することで、より多くの業者が利用できるようなものにしようと検討を進めています」「ただ、SNS上には『配達員が自由に誰でも解錠できる』という誤解が広まっています。中野国土交通大臣は『全くの事実無根だ』と否定しました。国交省は、こうしたシステムを早ければ来年度にも導入したい考えです」板垣さん「セキュリティーの面で、身元などをデータ上できちんと確認して管理されているのであれば、配送業者の方々の負担を減らすことにもつながってくるのかなと思いました」■ヤマト運輸、ロボット活用の実証実験小栗委員「セキュリティがやはり大切ですよね。企業側でも、配達員の負担を軽減しようという動きがあります。ヤマト運輸はロボットを活用した実証実験を行いました」「まず配達員が宅配BOXにまとめて荷物を届けます。すると、届け先の住人にメールが届き、住人が受け取り日時などを指定して、ロボットはその指示に従って部屋まで荷物を運びます」「その間の、宅配BOXから荷物を取り出す、オートロックを解錠する、エレベーターを操作するなどの動きはすべてロボットが自動で行います。ヤマト運輸は実証実験を踏まえ、来年の実用化を目指しています」(9月17日『news zero』より)
置き配の壁になっているマンションのオートロックについて、国土交通省が、配達員が解錠できる仕組みへの支援を検討しています。これに対して賛否が分かれています。セキュリティー対策が大前提となりますが、同省はどんな対応を考えているのでしょうか。
佐藤梨那アナウンサー「配達員が置き配をするためにマンションのオートロックを解錠できる仕組みについて、国土交通省が今、支援を検討しています」
「これに対して、SNSや街の人からは『コストも配達員の負担も減るので賛成』という声が上がる一方、『怖いしかない。なんのためのオートロックなんだろう?』との不安の声もあります」
板垣李光人さん(俳優・『news zero』水曜パートナー)「最初この話を聞いたときは、配達の方が自由に出入りできるのかなと思ったので、防犯面は正直、少し怖いなと思いました」
佐藤アナウンサー「こういった声もありますが、どういう状況なんでしょうか?」
小栗泉・日本テレビ報道局特別解説委員「置き配は、利用したことがあるという方が多いのではないかと思います。不在時の再配達が問題となる中、広がりを見せていますが、宅配業者からは『マンションのオートロックが置き配の壁になっている』という声も上がっています」
佐藤アナウンサー「今回、その壁をなくすためにオートロックを解錠できるようにしようということなんでしょうか?」
小栗委員「そうです。ただ、現時点でも配達員がオートロックを解錠するシステムは、少なくとも2万棟を超えるマンションで導入されています」
「荷物の伝票番号を使い、配達員の身元確認や解錠時の記録を残した上で、受取人が登録した荷物の配達に限り、一時的に解除できるようにします。さらにマンションの管理組合などの合意がなければ導入しないなどの防犯・セキュリティを大前提としているそうです」
「ただ現在、これは大手の宅配業者に限定されているため、国交省は、伝票番号の付け方などを業者間で共通化するなど連携を強化することで、より多くの業者が利用できるようなものにしようと検討を進めています」
「ただ、SNS上には『配達員が自由に誰でも解錠できる』という誤解が広まっています。中野国土交通大臣は『全くの事実無根だ』と否定しました。国交省は、こうしたシステムを早ければ来年度にも導入したい考えです」
板垣さん「セキュリティーの面で、身元などをデータ上できちんと確認して管理されているのであれば、配送業者の方々の負担を減らすことにもつながってくるのかなと思いました」
小栗委員「セキュリティがやはり大切ですよね。企業側でも、配達員の負担を軽減しようという動きがあります。ヤマト運輸はロボットを活用した実証実験を行いました」
「まず配達員が宅配BOXにまとめて荷物を届けます。すると、届け先の住人にメールが届き、住人が受け取り日時などを指定して、ロボットはその指示に従って部屋まで荷物を運びます」
「その間の、宅配BOXから荷物を取り出す、オートロックを解錠する、エレベーターを操作するなどの動きはすべてロボットが自動で行います。ヤマト運輸は実証実験を踏まえ、来年の実用化を目指しています」