首相襲撃・木村隆二容疑者から弁護依頼受けた宇都宮健児氏を直撃 狎榲性瓩篭∥金か

岸田文雄首相に向かって爆発物を投げたとして威力業務妨害の容疑で逮捕された木村隆二容疑者(24)は和歌山西警察署で、宇都宮健児弁護士に弁護の依頼をしていたことがわかった。宇都宮氏は、木村容疑者と過去に接点があったのか。
宇都宮氏は19日、国分寺市議選に立候補した鈴木ちひろ氏の街頭演説会の応援に駆け付けた。
終了後、宇都宮氏は木村容疑者から弁護の名前が出たことに「私の事務所は、土曜、日曜は休みなんです。月曜日に事務員が出て行ったら、土曜日に和歌山西警察から『木村隆二さんが弁護をお願いしたいといってきています』と留守電が入っていた。月曜日に西警察署からまた連絡があった。事務員が対応したら『ほかの弁護士と会うことができたから弁護はお断りします』と警察を通じてあった。だから私は直接、電話を取っていないのです」と明かした。
しかしなぜ木村容疑者は宇都宮氏のことを知っていたのか。宇都宮氏は日弁連の元会長で、都知事選挙に野党の支援を受けて立候補している。
「私自身は日弁連の会長をやっていたからだろうかと思っています。全国から逮捕や拘留された人から『弁護は宇都宮先生にお願いしたい』という電話が警察からよくあるんです。だけど東京にいて身動き取れないから、地元の弁護士か、当番弁護士さんにお願いしたらとお断りしているんですけど、その類いだと思っていました」
爆発物による岸田首相襲撃事件は、連日報道されて高い関心を集めている。
「報道を見ていると彼自身が選挙制度の問題とかに関心があったようで、裁判も起こしている。年齢制度の問題と供託金の問題。私は何年か前に供託金違憲訴訟で弁護団長をやっていて、それで私の名前を知っていたのかなと思っていたんですけど、詳しいことは分からないです」
今後、木村容疑者から再び弁護の依頼を受けた場合は受けるのか。
「私自身は無理ですね。少なくとも(木村容疑者の弁護士は)和歌山県弁護士会とか、大阪弁護士会ですね。いつも接見に行き、いつも打ち合わせしなくてはいけない。地元弁護士さんを紹介する感じです」と宇都宮氏は語った。
昨年の参院選では安倍晋三元首相が選挙応援の演説中に凶弾で倒れ、今回は現職の総理大臣が狙われた。
宇都宮氏は木村容疑者が起こした事件の受け止めについて「暴力で訴えるという選挙期間中に、(選挙は)民主主義の根幹ですから、正しくないですね。公職選挙法の年齢の引き下げはですね、ヨーロッパとかでは選挙権、18歳被選挙権になっているところが多いんです。それと供託金をなくしていくのも。(木村容疑者は暴力でなく)ちゃんとした運動をやるべきだったな、と思います」との考えを示した。