【熊本・布にくるまれた29歳女性遺体】「ありさが何をしたって言うんですか」エレベーター管理会社従業員死亡で、被害者友人が悲痛の叫び

熊本県の雑居ビルで辰島ありささん(29)の遺体が見つかった事件。発覚から1週間が経ち、進展があった。6月6日、遺体が見つかった雑居ビルのエレベーターの点検を担当していた男性従業員が事件後、死亡していたことがわかった。警察は自殺の可能性があるとして、辰島さんの事件との関連性も含め、捜査を進めている。
【写真】問題になった緑と橙色のエレベーター ビルの入口には多くの献花が この雑居ビルは8階建て。1、2階がテナントで、3~6階が住居。7、8階は以前はカラオケ店で空き物件となっていた。辰島さんの遺体は7階で見つかっている。近隣の飲食店の従業員は「このカラオケ店は中高生が深夜に出入りしていることが多く、セキュリティが緩い店で有名だった」というが、それはカラオケ店が営業していた数年前までの話で、現在は通常、7階に行くことはできない。複数の近隣住民は「どうやって犯人と被害者は7階に行ったのか……」と驚きの声を上げていた。

「ビルにはエレベーターが2基設置されていますが、片方は6階までしか止まらない住民用。もう片方は7、8階に止まりますが、熊本地震後にカラオケ店が閉店してからは動いていなかった。非常階段から上がることもできますが、普段は施錠されています。鍵は住民ですら持っていない。犯人がエレベーターの非常電源を入れて7階まであがったとするなら、このビルに詳しい人しか考えられない」(近隣住民) 別の近隣住民はこうも語っている。「このビルには近隣の居酒屋などの飲食店で働いている人が多いので、犯行時間の深夜に部屋にいた人もそこまで多くはないと思う。エレベーターの仕様もあるし、(犯人は)このビルに相当詳しい人ではないか」◆人気者だった”ありさ”さん 辰島さんは「防犯カメラの映像や目撃情報から、この雑居ビルの中で殺害された」(全国紙社会部記者)と見られている。こうした「このビルならではの“特徴”」を知っていたとしか思えない犯行のため、警察の捜査も当初からこのビルに関係のある人物を中心に行なわれていたようだ。この雑居ビルに住む住民が語る。「月に1回、2基のエレベーターの点検に男性2人が来ていましたね、直近は事件1週間前。どちらも40代くらいでした。いつも朝の9~10時くらいに点検していました。私も警察に聴取を受けたのですが、手を出すように言われてケガがないか入念に確認されました」 死亡した従業員が事件に関与していたかどうかは捜査を待つしかない状況だ。しかし、もし仮にこの従業員が犯人だったとすれば、事件の真相解明も難しくなる。辰島さんの高校時代の友人の1人はこう悲しみの声を上げる。「高校時代は“ありさ”“ありしゃ”と呼ばれていました。綺麗なのに、どんな人にも分け隔てなく接するタイプで男女双方から人気がありました。一度結婚して熊本を離れていましたが、最近また戻ってきていて、『またイチから頑張る』『仕事のスキルを身につけたい』なんて言っていたんです……他の友達とも『ありさも交えて、また仲良かった友達で会おう』なんて話をしていたんです。まさかこんなことになるとは……ありさが何をしたって言うんですか、返してください……」 現場の雑居ビルにはいまも献花に訪れる人が絶えない。
この雑居ビルは8階建て。1、2階がテナントで、3~6階が住居。7、8階は以前はカラオケ店で空き物件となっていた。辰島さんの遺体は7階で見つかっている。近隣の飲食店の従業員は「このカラオケ店は中高生が深夜に出入りしていることが多く、セキュリティが緩い店で有名だった」というが、それはカラオケ店が営業していた数年前までの話で、現在は通常、7階に行くことはできない。複数の近隣住民は「どうやって犯人と被害者は7階に行ったのか……」と驚きの声を上げていた。
「ビルにはエレベーターが2基設置されていますが、片方は6階までしか止まらない住民用。もう片方は7、8階に止まりますが、熊本地震後にカラオケ店が閉店してからは動いていなかった。非常階段から上がることもできますが、普段は施錠されています。鍵は住民ですら持っていない。犯人がエレベーターの非常電源を入れて7階まであがったとするなら、このビルに詳しい人しか考えられない」(近隣住民)
別の近隣住民はこうも語っている。
「このビルには近隣の居酒屋などの飲食店で働いている人が多いので、犯行時間の深夜に部屋にいた人もそこまで多くはないと思う。エレベーターの仕様もあるし、(犯人は)このビルに相当詳しい人ではないか」
辰島さんは「防犯カメラの映像や目撃情報から、この雑居ビルの中で殺害された」(全国紙社会部記者)と見られている。こうした「このビルならではの“特徴”」を知っていたとしか思えない犯行のため、警察の捜査も当初からこのビルに関係のある人物を中心に行なわれていたようだ。この雑居ビルに住む住民が語る。
「月に1回、2基のエレベーターの点検に男性2人が来ていましたね、直近は事件1週間前。どちらも40代くらいでした。いつも朝の9~10時くらいに点検していました。私も警察に聴取を受けたのですが、手を出すように言われてケガがないか入念に確認されました」
死亡した従業員が事件に関与していたかどうかは捜査を待つしかない状況だ。しかし、もし仮にこの従業員が犯人だったとすれば、事件の真相解明も難しくなる。辰島さんの高校時代の友人の1人はこう悲しみの声を上げる。
「高校時代は“ありさ”“ありしゃ”と呼ばれていました。綺麗なのに、どんな人にも分け隔てなく接するタイプで男女双方から人気がありました。一度結婚して熊本を離れていましたが、最近また戻ってきていて、『またイチから頑張る』『仕事のスキルを身につけたい』なんて言っていたんです……他の友達とも『ありさも交えて、また仲良かった友達で会おう』なんて話をしていたんです。まさかこんなことになるとは……ありさが何をしたって言うんですか、返してください……」
現場の雑居ビルにはいまも献花に訪れる人が絶えない。