渋谷・道玄坂で女性のバッグを… スタンガン“強奪犯”確保の瞬間

白昼、東京・渋谷の繁華街で起きたスタンガン強盗。確保の瞬間がとらえられていた。
警察官の目の前で、白い服の男性に取り押さえられた黒い服の男。
黒い服の男はこの直前、女性にスタンガンを押し当てたうえ、バッグを奪って逃げた。
強盗致傷の現行犯で逮捕されたのは、静岡県の会社員・佐藤紀裕容疑者(27)。
動画や目撃者の話から、当時のくわしい状況が明らかになった。
事件は、12日午後1時ごろ、渋谷区道玄坂の裏通りで起きた。
被害に遭ったのは、20代の女性。
数日前にツイッターで知り合った佐藤容疑者と、現場近くのファストフード店で初めて顔を合わせたという。
その後、現場近くを2人で歩いていたところ、突然スタンガンを背中などに押し当てられた。
当時、現場近くにいた人は、異様な音を耳にしていた。
目撃者「妻が、表の方からビリビリっていう、何か電気を発するような聞き慣れない音を聞いたそうです。そのあとすぐ、女性の悲鳴が聞こえて、『警察呼んでください』みたいな感じで」
佐藤容疑者は、スタンガンを当て、女性からショルダーバッグを奪うと、渋谷駅とは反対方向に逃走。
ところが、逃走しようと坂道をのぼったところ、通行人の男性3人に取り押さえられた。
佐藤容疑者を取り押さえたのは、たまたま歩いていた3人の男性。
その時の様子を、近くにいた人が撮影していた。
警察官に促され、両手を上げて立ち上がった佐藤容疑者は、道路脇で正座。
警察「これ(スタンガン)持ってたの?」男性「当てられました」
警察官が確認したのは、凶器となったスタンガンとみられるもの。
取り押さえた男性の1人が、右わき腹に当てられたという。
このあとパトカーで連行された佐藤容疑者。
調べに対し、容疑を認める一方、スタンガンを持っていた理由については、「護身用に持っていた」と話しているという。
警視庁は、犯行の動機をくわしく調べている。