一見するとゴミのような、小さな巻物――。それは、第三子の出産を翌日に控えた母への、思いがけないエールでした。
【写真】丸まった紙の蓋を広げてみると、こんなメッセージが!
2025年6月、出産を控えて入院していた“あべももこ”さん(@abemomo_gram)が、入院先で持参したスキンケアポーチを開けたところ、輪ゴムで巻かれたヨーグルトの蓋を発見。広げてみると、蓋の裏に、6歳の長女が書いた「ままへ あかちゃんうむのがんばたね」というメッセージが書かれていました。
あべさんがThreadsにこの出来事を投稿すると「こんな心のこもったメッセージ…泣ける」「どの安産祈願の御守より御守」「なんて愛おしいお子さんなんだろう」「紙じゃなくてヨーグルトの蓋なのがグッとくる」「そのまま捨てずに一度開いて良かったですね 一生のたからもの」といった共感の声が相次いで寄せられました。
娘さんからのメッセージが書かれていたのは、「お母さんが見つけてくれてよかった」というコメントもあるように、初見ではゴミと勘違いしてしまいそうなヨーグルトの蓋の裏。当時、あべさんがこちらのメッセージを発見したときの状況について伺いました。
「出産前日に入院先で持参したスキンケアポーチを開けたところ、入れた覚えのないヨーグルトの蓋がありました。娘はたまにヨーグルトの蓋に何かを書いたり、折り紙のように折って遊んだりしていることがあったので、”ゴミ?”と一瞬思ったものの、”もしかしたら何か書いてあるかも…?”と中を開いてみたんです」(あべさん)
娘さんが普段からヨーグルトの蓋に何かを書いている姿を見ていたことから、ゴミではなく手紙だと気づけたんだそう。メッセージを目にしたときは、どのような思いだったのでしょうか。
「娘がメッセージを書いている姿が頭に浮かんで、とても愛おしく思いました。そして赤ちゃんを楽しみにしてくれている気持ちも、母のことを思ってくれている気持ちも伝わって、不安な出産前夜の気持ちがとても和らぎました」(あべさん)
あべさんによると、現在小学1年生の娘さんは保育園時代から毎日のように手紙を書いてくれたと言います。これまでに娘さんからもらった手紙の中で、印象的だったメッセージについて伺いました。
「いつもは『だいすき』などの言葉ですが、今回の産前の手紙と、産後すぐにもくれた手紙には、『ままありがとう あかちゃんうまれてよかったね』と書かれていました。姉の立場から、赤ちゃんを産んだことに対して『ありがとう』という言葉をくれたことに感動しましたね」(あべさん)
妹が生まれることを楽しみにしていたという娘さんですが、初めて第三子の妊娠についてお話された時は、どのような反応だったのでしょうか。
「とても喜んでいましたが、『またたくさんお世話しなきゃー!』と、長女ならではの感想でした。姉として、”下の子の面倒を見なければ!”という責任感に溢れているようです」(あべさん)
三人姉妹の長女としてすでに頼もしい娘さんですね。実際に赤ちゃんと対面した際は、どのような様子だったのでしょうか。
「自宅へ帰った瞬間から娘がすぐさま飛んできて、”可愛い!”の連呼です。毎日『抱っこしたい』『ミルクをあげたい』とお世話が楽しくて仕方がないようで、学校へ行く前や帰宅時、寝る前など、必ず『チューしなきゃ!』と言って、妹の顔にキスしています」(あべさん)
「優しいお子さまに育っていますね!」といったコメントも届いているように、素敵な心遣いのできる娘さんですが、あべさんが日頃の子育てで意識していることはあるのか聞きました。
「第二子が生まれた時から、”姉”という理由で我慢させたり叱ったりすることは絶対にしないようにしていました。”お姉ちゃんだから…”という理由で理不尽さや寂しさ、不安や不満を感じないよう、姉妹に平等に接することを一番に考えています。ただ、年齢によって出来ることややるべきことは変わってくるので、そこはしっかり教えます。あとは子どもが感情を爆発させる時ほど、こちらは冷静に受け止めて、落ち着いて寄り添うように心がけています。たとえば、癇癪を起こすように大泣きしたりワガママを言い出したりした時は、こちらは怒鳴らずにいったん抱きしめて、落ち着いて気持ちを聞くことから始める、などです」(あべさん)
あべさんの娘さんへの接し方が、娘さんの妹さんへの接し方にも通じているのかもしれませんね。