【独自】《松井一郎は呆然》「乳首に歯型つけられた」「キスマークだらけ」…大阪維新の議員が告発された「ヤバすぎるハラスメント行為」の中身

維新の女性議員が、3人の維新市議からセクハラ、パワハラ、マタハラを受けたと党本部のハラスメント相談窓口に告発していることを本誌はキャッチした。それどころか、この3人の維新市議には飲酒で処分を受けた「前科」もあったというのだ――。
地域政党「大阪維新の会」(以下、大阪維新)を創設した元大阪府知事・松井一郎の地元、八尾市。その地元市議会で、ある「トラブル」が起きていることを本誌はキャッチした。
「大阪維新に所属している3名の市議が、同じ維新の女性市議・景山和香氏(41歳)にハラスメントを行っていたのです。彼女はセクハラ、パワハラ、マタハラを受けていたと、党に訴えています。現在は党によって第三者委員会が設置され、6月中には調査結果が出て、処分などが決まるようです」(大阪維新関係者)
景山氏がハラスメントを受けたとして訴えた相手は、松本剛氏(49歳)、稲森洋樹氏(39歳)、鑄方淳治氏(45歳)の3名。松本氏は市議会で副議長、稲森氏は総務委員長を務める。立場ある市議のはずだが、具体的にどのようなハラスメントを行っていたのか。八尾市の関係者がこう話す。
「稲森市議は景山さんにセクハラ発言を繰り返していました。『彼女に乳首に歯型つけられた』『(身体が)キスマークだらけ』と、議員の控え室などで自らの性行為に関する赤裸々な話を、下劣な表現を用いて毎日のように話しかけるのです」
景山氏は、’23年の市議選で初当選を果たした1回生だ。6人の子育てをしながら、政治活動を行っている。ただ、当選直後から松本氏による過度な「プレッシャー」があったという。
「市議会で景山さんは、大阪維新所属の八尾市長の意に反する意見を発言するシーンがありました。その後に松本市議は『無所属になって思う存分言ったらいい』と叱責したそうです。身内の首長に批判的な立場を取ったら離党を迫られることに、景山さんは憔悴していました。
また、維新の代議士のポスターを100枚貼るというノルマが市議に課せられたことがあったのですが、景山さんは地元と別の地域が割り当てられ、達成できなかった。そのときは『次の公認、怪しいで』と脅かされたそうです」(景山市議の知人)
また、’24年10月に景山氏が妊娠を報告した際のこと。他の議員から祝福を受けたあとに松本氏、稲森氏、鑄方氏から個室に呼び出されたという。
「彼女は3人から『議員在職中に妊娠することで市民から厳しい意見や視線もあるかと思う』などと言われたそうです。まるで妊娠したことが悪いというような口ぶりに、景山市議は強い不信感を覚えたと憤っていました。当時は衆院選の期間中だったため、鑄方市議は『(任期中の)妊娠なんて論外』と他の議員に話していたようです」(前出の維新関係者)
セクハラ、パワハラ、マタハラと3つのハラスメントに苦しんだ景山氏は、3月中旬に党本部が設置しているハラスメント相談窓口に被害を告発した。
実は、その直前に松本・稲森・鑄方3氏は党から口頭で厳重注意処分を受けている。
「1月31日に八尾市議の維新会派6名は、能登地震の被災地である石川県と輪島市に計600万円の寄付金を届けるため、石川県庁を表敬訪問しました。その直前に松本氏ら3人は、金沢駅周辺で酒を飲んでいたのです。結果、酒臭い状態で馳知事と面会に臨みました。帰りの新幹線では、稲森氏が景山氏に『いつ、どこで(夫と)やっているのか』などと性的発言を繰り返したそうです。
一連の話が大阪維新の党本部に伝わり、3人は処分を受けた。ただ、この件について知っているのは上層部の一部だけで、党内でも共有されておりません。この件を知った松井さんは『そんなヤツら、クビやろ』と呆れていたそうです。ただ、処分後も反省する素振りを見せなかったことに絶望して、景山氏は過去のハラスメントを告発するに至りました」(同前)
景山氏に取材を申し込んだところ、「何もお答えできません」と言うのみだった。
6月中旬、市議会を終えた松本氏を直撃したが「約束に遅れてるんでね。書面かなんかでくれますか?」とにべもない。鑄方氏も「必要であれば書面で……」と取材に応じなかった。
なお、すでに鑄方氏は大阪維新の会に離党届を提出しているという。
告発状の提出先である日本維新の会に質問状を送ると以下のような回答が届いた。
<石川県庁に訪問した際に列車の中及び昼食時に飲酒をした事案は地方議員の処分権限者である大阪維新の会が事実確認をし、厳重注意を3名に課した。本人たちもこの事案については真摯に反省している。面会後の列車内の出来事については、当時関係者に確認し、対処した。公務ではなく、私費で訪問しているものの、党の理念である『身を切る改革』の一環であり、訪問前の飲酒は先方に対し、礼を欠く行為であると大阪維新の会が判断し、『厳重注意』とした。飲酒事案については上記の通り、処分を下している。
日本維新の会とは別に大阪維新の会内に大阪維新の会役員及び大阪維新の会事務局も関与しない独立した第三者によるハラスメント相談窓口が常設設置されており、ハラスメント相談窓口の答申内容はハラスメント認定がされるまでは大阪維新の会幹部に一切知らされない。従って、当該行為について訴えがあったかどうかは分からない。仮にハラスメント相談窓口がハラスメント認定する答申があれば、さらに厳重な処分をする事も検討される。今後も党としては綱紀粛正に努めていきます〉
おひざ元で起きたトラブルについて松井氏はどう受け止めているのか。本誌が取材を申し込むと、〈維新の会を離れているので、党としての処分に関与する立場にはないが、被災地へ向かう道中で飲酒行為を行う事は、市民を代表する議員公人として失格。被災地に寄り添う気持ちが全く感じられない。ハラスメントに関しては何も知らない〉と回答。
維新は「身を切る改革」を唱えてきたが、肝心の身がボロボロでは、改革も何も起こせまい。
「週刊現代」2025年7月7日号より
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