老人ホーム女性暴行死 新宿・池袋から千葉、茨城、東京…容疑者の奇妙な逃亡ルート

東京・北区の特別養護老人ホームで15日深夜、入所者の女性(92)が暴行を受けて死亡する事件が発生。警視庁は、この夜の当直勤務だった菊池隆容疑者(50)を殺人容疑で全国に指名手配中だ。街の防犯カメラ映像などから、事件発覚後の奇妙な足取りが浮き彫りになった。
まず菊池容疑者は16日午前1時ごろ、最寄りの浮間舟渡駅付近でタクシーを拾い、新宿へ。コンビニで現金82万円を引き出した。その後、タクシーを拾い、池袋へ。
さらにタクシーを乗り換えて午前4時ごろに上野駅近くで下車。そして午前5時ごろから1時間半ほど滞在したのが大型サウナだ。「平日(金曜)の早朝なんて、館内の客自体少ないし、寝てる人がほとんど。そんな時間帯に入館したら逆に目立つよ」(常連客)
移動はまだ続く。上野から電車で北千住へ向かい、またタクシーに乗り、午前7時40分ごろ足立区内のコンビニに寄りつつ亀有に。電車に乗り換えて我孫子駅に着いたのは午前9時ごろで、またまたタクシーに乗り、茨城県つくば市へ行き、つくば駅から東京方面に向かった。
捜査をかく乱するかのような移動をする菊池容疑者はどんな人物なのか。外見は身長180センチほどのガッチリ体形で短髪。独身だという。5年ほど前から介護の仕事を始め、今年6月から老人ホームで勤務。7月末に入居してきた被害者の女性の介助を当初から担当していた。