違法な販売で得た利益で新会社を設立したなどとして、静岡県警は8日、健康食品販売会社「ハートライフ」(札幌市)社長の札幌市中央区、佐藤修一被告(40)ら2人を組織犯罪処罰法違反容疑で再逮捕し、2人を同容疑で逮捕した。
新会社設立は違法販売を続けるためとみられ、組織的に得た不法収益で会社の経営権を握ることを禁じた同法の規定を全国の警察で初めて適用した。
再逮捕されたのは、佐藤被告とハートライフ専務の同市中央区、長谷川正勝被告(43)(いずれも薬事法違反の罪で公判中)。逮捕されたのは、いずれも雑貨卸会社役員の宇都宮市東宿郷、福田哲也(34)と同市錦、福田崇(63)の両容疑者。ハートライフ元幹部の男(40)も同日午後、逮捕する方針。
調べによると、佐藤、長谷川両被告は2005年10月上旬、薬事法に違反して、健康食品を医薬品と偽って販売した売上金など約1000万円を資本金に、取引があった福田哲也容疑者に「クレアジャパン」(札幌市)を設立させ、経営を支配するため、福田崇容疑者と部下のハートライフ元幹部を取締役に選任させた疑い