並木慎太郎(仮名・52歳)
50代男の「お金と余生計画」FP・花輪陽子氏が採点
◎並木慎太郎(仮名・52歳)の場合大手不動産会社勤務年収:約600~700万円 結婚歴:なし貯金:ほぼゼロ 家族:両親(別居)、妹1人
社会人になってからは100%外食で、昨日の昼は焼き肉でした。そんな日は、夜は酒しか飲まない “断食” です。10年ほど前、血圧の上が200に達し、今は薬で130に抑えていますが、中性脂肪は650(正常値は150)ありますね。
仕事は営業で、契約できたら物件価格の数%の歩合給が出ますが、私はほぼ基本給のまま。外回りの後は毎日池袋のサウナに直行し、立ち飲み屋でへべれけになるまで飲み、自宅近くまでワンコインの距離をタクシーで帰る生活です。食費とサウナ代にそれぞれ月8万~10万円、タクシー代に2万円が消えていきます。
29歳で豊島区にマンションを買いました。自社物件の割引価格で、3LDKが3480万円。ローンは月10万円です。同じ物件の2LDKがこの前、5000万円で売りに出ていましたよ。
両親はどっちも昭和16年生まれで、埼玉県北部の持ち家で元気に暮らしています。妹が近所なので週に一度、様子を見に行ってくれています。42歳で婚約を解消してからは、彼女はいません。社長令嬢だったんですけどね。
<花輪の目>ーー(60点) 住宅ローンの完済までの平均期間は15.7年。並木さんは、ローン借り換えも一部繰上げ返済もしていないのでしょう。そのほうが金利は高くつきますが、年収がそれほど上がっていないんですね。築25年で値上がりしている物件を持っているのは強みですが、無駄遣いが多いですね(笑)。節約したぶんを投資するなど、老後資金を殖やす工夫を!
はなわようこ三重県出身 青山学院大学卒業後、外資系投資銀行を経てファイナンシャルプランナーとして独立。現在は拠点をシンガポールに移し、ジム・ロジャーズ著『世界大異変』(東洋経済新報社)など翻訳家としても活躍
取材/文・鈴木隆祐