橋下徹氏 安倍元首相の国葬実施で抜け落ちている議論指摘「内閣主導か、憲法主導の国事行為か」

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が、27日配信のABEMA「News Bar橋下」(土曜後9・00)に生出演し、銃撃を受け死亡した安倍晋三元首相(享年67)の国葬について私見を語った。
政府は26日、9月27日に実施する安倍元首相の国葬の費用として、22年度予算の一般予備費から2億4940万円を支出することを閣議決定した。
橋下氏は国葬実施の是非について「僕は安倍さんは国葬に値すると思う」と、賛成の意向を示した。一方で、そもそも国葬の性質を問う議論がないことを懸念。「“これが国葬”と言った時に、内閣主導なのか、それとも憲法に基づいた国事行為に当たるのかどうかというところの議論をすっ飛ばしている気がするのは(どうなのか)」とし、「いきなり内閣が閣議決定というのはどうなの?って」と、政府の決定方法にも苦言を呈した。
橋下氏によると、日本はこれまで「国葬なので、国に貢献した人がどうまつられるべきか考えてこなかった」という。「だから、国葬はどういうものなのかという議論をすっ飛ばしている状況は、僕は反対なんですよ。国葬に値すると思うけど、国事行為なのか、内閣の行為なのか。国葬というんだから、国事行為ということもありうる」と、自身の中でも見解が出ていない様子だった。