愛知県の大村秀章知事が会長を務める芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」実行委員会が、名古屋市に未払いの負担金約3380万円を支払うよう求めた訴訟で、同市の河村たかし市長は16日、全額の支払いを命じた名古屋高裁判決を不服として最高裁に上告したと明らかにした。「とんでもない判決だ。税金を使って政治的に著しく偏ったことをやるのはいかんという人たちの人権を著しく侵害する」などと述べた。
「裁量権の範囲を逸脱」 名古屋市の控訴棄却 市役所で行われた臨時の記者会見で河村氏は「税金の使い方を考えるのは市長の仕事。一方的に偏ったことをやられたらちょっと待ってくれと言うのが当然の義務だ」と主張。2審判決が展示内容を理由に未払い分の交付を拒んだ市長の判断を「裁量権の範囲を逸脱している」と結論づけたことには、「何が権限逸脱ですか。めちゃくちゃですわ。(権限を逸脱しているのは)裁判所の方じゃないですか」と不満を示した。知事「河村氏が一人でやっている」 これに対し大村知事は「私どもの主張が全面的に認められている。この件は河村氏が一人でやっているようなもの。結論はもう決まっていると思う。できるだけ早く結論が出ることを期待している」と語った。 一方、河村氏は負担金の支払いについて、「仮払い」する方向で、実行委と調整するとした。遅延損害金が16日現在で534万円発生しており、「毎月遅延利息14万円を取られ、額が大きいので配慮させていただいた」などと説明した。 1、2審判決などによると、市は2019年7月までに芸術祭の負担金約1億3700万円を支出。同8月に企画展「表現の不自由展・その後」が開催されたが、河村市長が20年に残りの負担金の不払いを決めた。名古屋高裁は今月2日、請求通り全額の支払いを命じた1審・名古屋地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。【酒井志帆、加藤沙波】
市役所で行われた臨時の記者会見で河村氏は「税金の使い方を考えるのは市長の仕事。一方的に偏ったことをやられたらちょっと待ってくれと言うのが当然の義務だ」と主張。2審判決が展示内容を理由に未払い分の交付を拒んだ市長の判断を「裁量権の範囲を逸脱している」と結論づけたことには、「何が権限逸脱ですか。めちゃくちゃですわ。(権限を逸脱しているのは)裁判所の方じゃないですか」と不満を示した。
知事「河村氏が一人でやっている」
これに対し大村知事は「私どもの主張が全面的に認められている。この件は河村氏が一人でやっているようなもの。結論はもう決まっていると思う。できるだけ早く結論が出ることを期待している」と語った。
一方、河村氏は負担金の支払いについて、「仮払い」する方向で、実行委と調整するとした。遅延損害金が16日現在で534万円発生しており、「毎月遅延利息14万円を取られ、額が大きいので配慮させていただいた」などと説明した。
1、2審判決などによると、市は2019年7月までに芸術祭の負担金約1億3700万円を支出。同8月に企画展「表現の不自由展・その後」が開催されたが、河村市長が20年に残りの負担金の不払いを決めた。名古屋高裁は今月2日、請求通り全額の支払いを命じた1審・名古屋地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。【酒井志帆、加藤沙波】