千葉県警の巡査（当時20歳）による「飲酒運転」を理由に、現金160万円をだまし取ったとして、自称・風俗店従業員の山口稚夏容疑者と工藤会系暴力団員ら、男女あわせて5人が逮捕された。
【映像】160万円脅し取る…暴力団員が警察官を狙った背景 巡査は2021年8月、マッチングアプリで知り合った山口容疑者と酒を飲み、車を運転した。信号待ちをしていたところ、工藤会系暴力団員の荒井幹太容疑者から「原付バイクが衝突した」などと言いがかりを付けられた。荒井容疑者は「酒でも飲んでいるのか。お前が警察を呼んで欲しくないってことだろ」などと巡査を脅し、口止め料として160万円を受け取ったという。
その後、巡査は飲酒運転を認め、依願退職した。荒井容疑者と山口容疑者らが、事前に話し合って巡査に酒を飲ませた可能性もあるとみて、警察は調べを進めている。 そもそもなぜ、飲酒を取り締まるはずの巡査に、飲酒運転をさせることができたのか。元埼玉県警捜査1課刑事の佐々木成三氏は、山口容疑者が巡査に、車で来るよう呼びかけた可能性を推測する。「マッチングアプリで女性が男性と知り合って、言葉巧みに会う約束をとる。相手に車で来させて、お酒を女性が勧めて、言葉巧みにだまして運転をさせて、そこで共犯者がわざと車をぶつける。共犯者は飲酒している事実を知っているので、それを口実に『酒飲んでるだろ。警察に言うぞ。言って欲しくなければお金を払え』と恐喝する」（佐々木成三氏） では、警察官と知っていてターゲットにされたのか、たまたまだったのか。元山口組系義竜会会長で、NPO法人五仁會を主宰する竹垣悟氏は「うぶな警察官を狙い撃ちしている」と指摘する。「警察（の身分）で酒を飲んでいるから、届け出るわけにはいかない。20歳の巡査が、こんなので金を取られたとか言わない。被害届も出さない。『お金で済むのなら、身分に変えられない』と、お金を渡した時点で泣き寝入りになる。20歳で警察官になろうとする子は、すれていないし真面目」（竹垣悟氏） 佐々木氏も、当初から警察官を狙っていたのかは不明ながら、実際会って警察官だと名乗れば、「犯罪組織にとって絶好の餌食」になると話す。「一度お金を払うと、さらにお金を要求してくる」ことから、相談を余儀なくされ、今回発覚したのではないかとみている。 警察官だからこそ、自らの違法行為は漏らせないと見込んだ犯行。佐々木氏と竹垣氏は「この事件、全員がグル。全てが計画で仕組まれたストーリー」だと推測している。（『ABEMA的ニュースショー』より）
巡査は2021年8月、マッチングアプリで知り合った山口容疑者と酒を飲み、車を運転した。信号待ちをしていたところ、工藤会系暴力団員の荒井幹太容疑者から「原付バイクが衝突した」などと言いがかりを付けられた。荒井容疑者は「酒でも飲んでいるのか。お前が警察を呼んで欲しくないってことだろ」などと巡査を脅し、口止め料として160万円を受け取ったという。
その後、巡査は飲酒運転を認め、依願退職した。荒井容疑者と山口容疑者らが、事前に話し合って巡査に酒を飲ませた可能性もあるとみて、警察は調べを進めている。
そもそもなぜ、飲酒を取り締まるはずの巡査に、飲酒運転をさせることができたのか。元埼玉県警捜査1課刑事の佐々木成三氏は、山口容疑者が巡査に、車で来るよう呼びかけた可能性を推測する。
「マッチングアプリで女性が男性と知り合って、言葉巧みに会う約束をとる。相手に車で来させて、お酒を女性が勧めて、言葉巧みにだまして運転をさせて、そこで共犯者がわざと車をぶつける。共犯者は飲酒している事実を知っているので、それを口実に『酒飲んでるだろ。警察に言うぞ。言って欲しくなければお金を払え』と恐喝する」（佐々木成三氏）
では、警察官と知っていてターゲットにされたのか、たまたまだったのか。元山口組系義竜会会長で、NPO法人五仁會を主宰する竹垣悟氏は「うぶな警察官を狙い撃ちしている」と指摘する。
「警察（の身分）で酒を飲んでいるから、届け出るわけにはいかない。20歳の巡査が、こんなので金を取られたとか言わない。被害届も出さない。『お金で済むのなら、身分に変えられない』と、お金を渡した時点で泣き寝入りになる。20歳で警察官になろうとする子は、すれていないし真面目」（竹垣悟氏）
佐々木氏も、当初から警察官を狙っていたのかは不明ながら、実際会って警察官だと名乗れば、「犯罪組織にとって絶好の餌食」になると話す。「一度お金を払うと、さらにお金を要求してくる」ことから、相談を余儀なくされ、今回発覚したのではないかとみている。
警察官だからこそ、自らの違法行為は漏らせないと見込んだ犯行。佐々木氏と竹垣氏は「この事件、全員がグル。全てが計画で仕組まれたストーリー」だと推測している。
（『ABEMA的ニュースショー』より）