16日、埼玉県川口市の住宅街にある郵便局に刃物を持った男が押し入り、男女2人を切り付け、現金を奪って逃走しました。男は現在も逃走しています。
■女性局員「やめて」叫び声…約5万円奪う
狭い路地にある郵便局。規制線が張られ、10人以上の捜査員が駆け付けるなど、物々しい雰囲気に包まれていました。
16日、埼玉県川口市で、白昼堂々起きた郵便局強盗。刃物を持って押し入った男は、今も逃走中です。通報した近所の店の人は、次のように話します。
通報した人:「店の中で仕込みしてたら、キャーキャーいうから、何かなと思って表に出たら、従業員にナイフをやってるわけよ、ガンガン。女性従業員がやめろって、手でやりあってるような」
事件が起きたのは、午後1時半すぎ。男は、窓口の従業員に刃物を見せながら「金を出せ」と脅迫。異変に気付いた別の従業員の顔面などを切り付けたということです。
近隣住民:「男性で郵便局の局員さんですね。顔面が全部、血でしたね」
郵便局員2人が重軽傷を負いました。
近隣住民:「そもそも午後1時50分前後って、完全なお昼じゃないですか。その時間帯に、どうどうと強盗に入り逃走されたって考えると、昼夜問わず、どの時間帯も安心できるタイミングってないんだろうかと、恐怖心ありますね」
事件が下校時間と重なったため、近隣の小学校は対応に追われました。保護者宛に送られた緊急メールを独自に入手しました。
保護者宛に送られた緊急メール:「1、2年生は、本日5時間授業でしたが、3~6年生の下校時刻まで学校に待機させます」
警察の発表では、逃げた男は30代くらいで、身長165センチから170センチほど。直後に、警察が現場周辺を捜索すると、包丁のようなものを警察が調べて拾い上げました。
事件との関連は不明ですが、現場近くの路上で、中身が入っているようにも見える刃物の箱や、空の酒瓶が押収されました。
男は現金およそ5万円を奪い、現在も逃走中で、警察は強盗傷害事件として男の行方を追っています。