「処置すれば妻は生きていた」 接種後死亡、市に不信感

取材に応じる飯岡綾乃さんの夫英治さん=11日、愛知県愛西市
愛知県愛西市の集団接種会場で、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA・5」対応ワクチン接種後に死亡した飯岡綾乃さん(42)=同市=の夫英治さん(45)が11日、取材に応じ「アナフィラキシー(重いアレルギー反応)の処置をしていれば、妻はまだ生きていたかもしれない」と、市などの対応への不信感を口にした。
英治さんへの市の説明では、綾乃さんは5日の接種直後、息苦しさを訴え、血の混じる泡を吐いた。医師は肺の異常を疑い、アナフィラキシーではないと判断。容体が悪化し、心停止時などに使うアドレナリンの注射を試みたが、血管が見つからず断念。搬送先で死亡した。