7日、自身の学歴詐称疑惑を巡って辞職勧告が全会一致で可決された伊東市の田久保真紀市長が会見で辞任と再立候補を表明した。
【映像】「“卒業証書らしきもの”は本物と胸を張って言えるか?」に市長が回答
会見冒頭、田久保市長は「この度は、私の学歴に関する問題で、たくさんの市民の方々、そして関係者の方々、皆様方に本当に大変ご迷惑をおかけいたしました。そのことにつきまして、まずは改めまして深くお詫びを申し上げたい。本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げて謝罪した。
「学歴」について、田久保市長は「私は東洋大学を卒業していなかった。大学の記録においては『除籍』ということになっている。除籍になった日付は在学期間証明書によれば1992年3月31日だ。市の広報等に、東洋大学法学部卒業と記載されていた件については、それが事実に反すると認めたい。この広報を作成するにあたって私の方に確認があり『卒業』と記載することを認めていた。それは、私が6月28日の日に東洋大学の教務課窓口に出向いて除籍であると確認するまで、私が卒業していると考えていたからだ」と説明。
議長らに見せた“卒業証書らしきもの”については「卒業証書については、卒業アルバム、そして在籍期間証明書、そして私の上申書とともに静岡地方検察庁へ提出することにした。卒業証書の方は、検察で捜査の対象として調べていただく。よって、卒業証書の調査等についての結果は検察の捜査に全てお任せしたい」と話した。
「進退」については「私は、地検の方に上申をした後、必要な手続き等を終えたら速やかに辞任をいたしたいと考えている」と発表。
「今後」について「一度そういった形できちんと辞任をして、自分の進退を決めさせていただいた後に、改めて市民の皆様のご判断を仰ぐために、私は再度市長選挙の方に立候補したいと考えている」と述べた。
会見に同席した弁護士は市民の有志から公職選挙法違反で刑事告発されたことに言及した後、議長らに見せた“卒業証書らしきもの”などについては自身が預かっており、「10日~2週間以内」に検察庁に提出するという。
記者からの「“卒業証書らしきもの”は本物と胸を張って言えるか?」という質問に田久保市長は「私の中では本物であると思っていたが、大変残念ながら、今私の方でそれを本物だと証明するための卒業証明書等は取れない。こうなった以上は、きちんとした捜査機関の方にお調べいただいて、その結果を待ちたい」と答えた。
だが記者は「卒業してなかったのに卒業証書を提出するのは理解しづらい。それは自分で作ったのか、他の人が作ったのか、どうやって書類を田久保市長は手に入れ、それを議長らに見せたのか? それは自分のことだから説明できるはずだ」と追及。
これに田久保市長は「30年前ぐらいのことということもあるが、正直に申し上げて、それをどのように手にしたのか、郵送で送られてきたのか、それとも学校に取りに行ったのか、誰か友達と一緒に行ったのかというのがもう記憶が曖昧だ。そうなると、これはきちんと捜査機関の方にお調べいただいてその結果を見ることが一番真実に近い形が市民の皆さんにお示しできると考えた」と回答。
続けて「除籍だとしても本物である可能性もあるとご自身は信じている?」と聞かれると田久保市長は「はい、私の方は本物であると思い、必要であると思った方に見せた」と述べた。(ABEMA NEWS)