「ガラケー」忘れないで、電器店の壁一面7000台…「博物館級」ショルダーホンも

JR小岩駅(東京都江戸川区)から歩いて約10分。
商店街の一角に、強烈な存在感を放つ電器店があった。
外壁を埋め尽くすのは、無数の折りたたみ式携帯電話。その数、およそ7000台。スマートフォンの普及で使われなくなった「ガラケー」を、店主の渡辺政直さん(73)が1台ずつ貼り付けたという。よく見ると、肩掛け型の「ショルダーホン」など、「博物館級」の品もある。「たくさんの思い出が詰まったガラケーのことを忘れないでほしい」。渡辺さんは、壁の携帯電話をいとおしそうに見つめた。
■再起動で写真印刷
スマホ全盛期だが、ガラケーに懐かしさを覚える人は多い。KDDIでは、電源の入らなくなったガラケーを復活させるイベント「おもいでケータイ再起動」を行っている。不具合のほとんどはバッテリーが原因といい、イベントでは、専用の装置でバッテリーを復活させ、保存された写真などを印刷している。 豊島区のKDDI直営店で6月に開かれたイベントには、大勢の人たちが訪れた。北区の主婦(58)は「諦めていたけれど、息子が小学生の頃の懐かしい写真を見ることができて、本当に良かった」と笑顔を見せた。 大手携帯電話各社が提供していた3Gサービスは順次終了しているが、KDDIによると、写真やメールが残っているなどの理由で、約7割の人が古い携帯電話を手元に残しているという。ガラケーに詰まった過ぎし日の思い出。その価値は、決して色あせない。(写真と文 木田諒一朗、写真は6月17~23日撮影)
スマホ全盛期だが、ガラケーに懐かしさを覚える人は多い。KDDIでは、電源の入らなくなったガラケーを復活させるイベント「おもいでケータイ再起動」を行っている。不具合のほとんどはバッテリーが原因といい、イベントでは、専用の装置でバッテリーを復活させ、保存された写真などを印刷している。
豊島区のKDDI直営店で6月に開かれたイベントには、大勢の人たちが訪れた。北区の主婦(58)は「諦めていたけれど、息子が小学生の頃の懐かしい写真を見ることができて、本当に良かった」と笑顔を見せた。
大手携帯電話各社が提供していた3Gサービスは順次終了しているが、KDDIによると、写真やメールが残っているなどの理由で、約7割の人が古い携帯電話を手元に残しているという。ガラケーに詰まった過ぎし日の思い出。その価値は、決して色あせない。(写真と文 木田諒一朗、写真は6月17~23日撮影)