牛丼チェーン「吉野家」で何を思い、あきれた犯行に及んだのだろうか。
カウンターにあった紅しょうがを箸でかき込むようにして食べる、嶋津龍被告(35)。
大阪市住之江区の吉野家で2022年9月、自分が使った箸を使い、紅しょうがを容器から直接食べ、店の業務を妨害した罪などに問われている。
この迷惑行為は、動画で撮影され、SNSで拡散。
嶋津被告は、11日に開かれた初公判で、起訴内容を認めた。
裁判官「間違っているところはありますか?」嶋津被告「ありません」
検察側は、嶋津被告が、警察の調べに対し、「一緒にいた知人を笑わせようとした」などと説明した供述調書を証拠として提出。
続けて、次のように指摘した。
検察側「犯行の様子を動画撮影し、インスタグラムに掲載して拡散されたことをきっかけに、事件が発覚した」
さらに、嶋津被告が食べたことで無駄になった紅しょうがの量が、269円分だったことを明かした。
また、検察側は犯行について、嶋津被告が次のように供述したことも明らかにした。
嶋津被告「被害店舗の紅しょうがが提供できなくなることはわかっていた」
吉野家は、嶋津被告が逮捕された4月、「お客さまに不快な思いや不安な思いをさせてしまったことをおわび申し上げます。外食産業全体で同様なことが二度と起こらないことを切に願っています」とコメントしている。