ヒグマ1頭が射殺された現場付近=18日午前5時7分、北海道福島町
新聞配達員がヒグマに襲われて亡くなった北海道福島町は18日、同町月崎の住宅地で午前3時半ごろ、ヒグマ1頭が駆除されたと明らかにした。現場は12日に新聞配達員の男性が襲撃された場所から南東に約900メートルの住宅脇。町は足の大きさなどから、男性を襲ったのとは別の個体だと推測している。周辺では少なくとも2頭が住宅地に侵入を繰り返している。
町は記者会見を開き、駆除したヒグマは推定8~9歳の雄で、体重218キロ、体長208センチ、足の大きさは15センチだったと公表。今後、北海道立総合研究機構と連携してDNA型鑑定を進める。
道警松前署によると、午前2時ごろ、住民の女性から「自宅の窓から外を見たらクマがいる」と通報があった。付近をパトロール中の猟友会のハンターが茂みの中にいるヒグマを発見。付近は住宅があり鳥獣保護管理法では猟銃が使えず、同行した警察官が警察官職務執行法に基づいて発砲を命じ、距離約5メートルの正面からハンターが2発を発砲、命中した。1発目が致命傷だという。
北海道福島町に設置された「危険 熊出没注意!」の看板=14日