正社員56万人の「年収中央値」は350万円。年齢別では?

転職サービス・dodaを運営するパーソルキャリアは3月7日、約56万人の正社員を対象に調査した「年収中央値」の結果を発表しました。2021年9月~2022年8月に、dodaに登録した20~65歳の男女を対象としています。
年収中央値・平均年収は、手取りではなく支給額を示しています。中央値はデータを大きさ順に並べたとき、ちょうど真ん中にある値です。今回は「年収中央値」と「年齢別 年収中央値の推移」に関する調査結果を紹介します。
日本の正社員の年収中央値は「350万円」約56万人のデータによると、正社員の年収中央値は「350万円」(平均値403万円)でした。年収分布を見ると、300~400万円の範囲に収まる人が多いことが分かります。
年収の高い層が平均値を押し上げているため、平均年収は中央値よりも高い結果となりました。さらに年収を男女別に見ると、男性は中央値400万円(平均年収449万円)、女性は中央値303万円(平均年収347万円)でした。
男性の年収中央値は「40歳手前」まで緩やかに上昇傾向。女性は?年収中央値を年齢別に見ると、20代前半から後半にかけては右肩上がりになっています。男女とも60歳がピークで、60歳以降は再雇用や再就職が多いこともあり、収入の減少傾向が見られます。
また、30歳前後から男女でパターンが異なっていることが分かりました。男性の場合、40歳手前までは平均値と中央値の差があまりなく、年齢とともに年収が伸びています。しかし40代になると、平均値は上昇傾向にあるにもかかわらず、中央値は500万円にとどまっていました。