ノーベル賞発表は3日から…英情報調査会社が日本人3人含む有力候補20人を新たに発表

今年のノーベル賞の発表が来月3日から始まるのを前に、イギリスの情報調査会社が受賞が有力視される研究者を発表しました。日本人研究者3人が含まれています。
イギリスの情報調査会社「クラリベイト」は、およそ5500万本の世界の研究論文などを基に、引用された回数などを分析してノーベル賞受賞の有力候補を毎年発表しています。
今年は、この引用栄誉賞に世界の20人の研究者が新たに選ばれました。
日本人では生理学・医学賞の分野で東京都医学総合研究所脳・神経科学研究分野長の長谷川成人さん(61)、物理学賞の分野で物質・材料研究機構の谷口尚フェロー(63)と渡邊賢司主席研究員(60)が選ばれました。
長谷川さんは、全身の筋肉が徐々に衰えるALS=筋萎縮性側索硬化症などの発症に関わるたんぱく質を発見しました。
谷口さんと渡邊さんは「六方晶窒化ホウ素」と呼ばれる物質の結晶を高純度で作ることに成功しました。
この結晶は量子コンピューターなどに応用が期待される「グラフェン」という炭素系材料の研究に大きく貢献しました。