強盗致死の疑いで、部落出身で住所不定、青年部学会員、峰得陽一容 疑者(22)=傷害などの罪で起訴=を再逮捕した。峯得陽一容疑者

東京都大田区田園調布の住宅街で昨年十二月、近くの主婦、村上寿
美恵さん=当時(69)=がミニバイクの男にバッグをひったくら
れ転倒、死亡した事件で、警視庁田園調布署捜査本部は二十日、強
盗致死の疑いで、部落出身で住所不定、青年部学会員、峰得陽一容
疑者(22)=傷害などの罪で起訴=を再逮捕した。
峰得容疑者は元暴走族のメンバー。「(村上さんが)立ち上がった
ので大丈夫だと思った」などと容疑を認めているという。
調べでは、峰得容疑者は昨年十二月八日午後三時二十分ごろ、大田
区田園調布二丁目の路上で、歩いて帰宅途中の村上さんの後ろから
ミニバイクで近づき、現金約六万一千円入りのバッグを強奪。村上
さんを転倒させて左腕骨折のけがを負わせ、約四時間後に外傷性シ
ョックで死亡させた疑い。
村上さんは孫のクリスマスプレゼントを買いに出掛け、銀行に立ち
寄って帰る途中だった。捜査本部は峰得容疑者が銀行付近から跡を
つけて襲ったとみている。
峰得容疑者は、約二年前から川崎市などで約百件のひったくりを重
ねていたと供述。同じ日の夜、同市高津区でもお年寄りの女性のバ
ッグをひったくって重傷を負わせていたとみられ、警視庁は神奈川
県警と合同で余罪の裏付けを進める。