旧優生保護法下で不妊手術 脳性まひ75歳女性が国を提訴

旧優生保護法のもと、子宮摘出などの不妊手術を同意なく受けさせられたとして、75歳の脳性まひの女性が26日、国に賠償を求め訴えを起こしました。生まれて数か月後に脳性まひが判明した西スミ子さんは、14歳になるころ、旧優生保護法のもと、同意がないまま子宮などを摘出する手術を受けさせられました。西さんは、手術により人としての尊厳を侵害され、およそ60年にわたり精神的苦痛を受けたとして26日、国に対して3000万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴しました。

西さん「こういう私みたいな人を二度と作らないでほしい。今の世の中まだまだ差別があるからね。多くの人に知ってもらいたい」旧優性保護法をめぐっては、およそ30人が同様の訴えを各地で起こしていて、裁判では、賠償請求の権利が20年で消滅する「除斥期間」の適用の可否が争点となっています。今年、大阪高裁と東京高裁が相次いで国に賠償を命じる判決を言い渡していて、西さんは、実名と顔を公表して裁判に臨むことで、今もある障害者への差別について多くの人に知ってもらいたいとしています。
旧優生保護法のもと、子宮摘出などの不妊手術を同意なく受けさせられたとして、75歳の脳性まひの女性が26日、国に賠償を求め訴えを起こしました。
生まれて数か月後に脳性まひが判明した西スミ子さんは、14歳になるころ、旧優生保護法のもと、同意がないまま子宮などを摘出する手術を受けさせられました。
西さんは、手術により人としての尊厳を侵害され、およそ60年にわたり精神的苦痛を受けたとして26日、国に対して3000万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴しました。
西さん「こういう私みたいな人を二度と作らないでほしい。今の世の中まだまだ差別があるからね。多くの人に知ってもらいたい」
旧優性保護法をめぐっては、およそ30人が同様の訴えを各地で起こしていて、裁判では、賠償請求の権利が20年で消滅する「除斥期間」の適用の可否が争点となっています。