強盗致傷事件を自作自演し、勤務先の不動産会社の金を盗んだとして、
埼玉県警所沢署は7日、窃盗の疑いで同県川越市の会社員、野村由美子容疑者(39)を逮捕した。
逮捕容疑は7月27日午前9時10~15分ごろ、
所沢市の銀行で会社の預金口座から現金約490万円を引き出して盗んだ疑い。
署によると「会社を困らせるつもりだった」と容疑を認めている。
野村容疑者は現金を引き出した後、「路上で男に切られ、現金を取られた」と同僚に説明。
会社が110番した。
同署は強盗致傷容疑で捜査したが、野村容疑者の説明に不審な点があったため、事情を聴いていた。
7日に署に出頭し、強盗被害の申告は「うそだった」と認めた。
申告時、左腕に刃物で切られたような傷があり、けがをした理由や現金の行方などを調べる。