若者の間で、一定期間で肌の模様が消える「消えるタトゥー」が、ファッションアイテムとして人気を集めている。
代表的なものとして、針を使わず植物性の染料で肌の表皮を染める「ジャグアタトゥー」があり、これは2週間ほどで自然に消えるのが特徴。
痛みがなく手軽なため、施術者育成やインクの販売が急増。また、化粧品大手も1週間ほどで消える「コスメタトゥー」を試験販売し、特殊なインクで1~3年で消える「エフェメラルタトゥー」も注目を集めている。
SNS上では若者たちが投稿した自撮りのタトゥー姿に「最高に可愛い」「めちゃくちゃいい感じじゃない?」「試してみたい」と好感の声が上がった一方で、「皮膚が弱いから不安」「パッチテストしてみないと」「材料費が結構高い」など不安視する声も上がっている。
若者向けマーケティング機関によると、若者世代は行く場所や遊ぶ相手によってスタイルを使い分ける傾向があり、消えるタトゥーは「さりげなくギラギラして自分を高める」手段として支持されている。
これは、場の調和を乱さずに静かに自己肯定感を高める「クワイエット・アゲ」というトレンドの一部であり、この人気はしばらく続くと予測される。
ただし、国民生活センターには肌のかぶれといった相談も寄せられており、粗悪なインクの流通が懸念されています。そのため、アレルギー反応のリスクなど正しい知識を持った上で利用することが重要だと専門家は注意を促している。