ルフィの東南アジア犂袷汗覇疊蛤瓮張◆次.侫リピン以外にも拠点作り?

「ルフィ」を名乗って広域強盗事件の指示をした疑いのある容疑者4人への取り調べが続いている。4人はフィリピンの入管施設から強盗の指示を飛ばしていたとみられるが、もともとは特殊詐欺事件にも手を染めていたとされ、被害額は60億円以上とも言われている。特に渡辺優樹容疑者はフィリピンの前にタイにも拠点を作っていた疑惑がある。
強盗の指示には匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」が使われたことが分かっているが、押収されたスマートフォンは初期化されていた可能性があるという。15台のスマホが押収されており、これらの解析がどこまでできるかが捜査のカギとなりそうだ。
そんななか、リーダー格とされる渡辺容疑者が2017年ごろにタイで特殊詐欺に関わっていた疑惑が浮上している。出入国の記録があったことから判明。警視庁は摘発を逃れるために拠点を転々としていたとみて捜査をしている。
なぜタイなのか。東南アジア事情に詳しいジャーナリストは「過去にタイで特殊詐欺をしていた日本人が捕まったことがあります。タイは長期滞在は難しいですが、短期であればビザなしで滞在できます。また、ネット環境は日本よりもよく、特殊詐欺をしやすいのでしょう」と指摘した。
2019年にタイの観光地パタヤに設けられた拠点から日本に向けて特殊詐欺をしていたとされる日本人15人が強制送還された。22年にもバンコクを拠点としていた日本人5人が現地警察に監禁の疑いで逮捕。被害者はアルバイトとして勧誘され、日本に詐欺の電話をするよう強要されたことから逃げ出していた。
「日本で募集したバイトを呼び寄せるのに東南アジアは近くて、時差もほとんどないから都合がいい。パタヤに拠点というのは外国人が多い観光地なので日本人が集団でいても目立たない利点があります。また、外国人は不動産を購入できないが、部屋を借りるのは簡単。家具もついているし生活はラクです」(同)
デメリットもある。「短期滞在は簡単ですが、長期滞在はビザが許可されにくい。タイとしては観光はしてほしいけど、住みついてほしくはないということでしょう。オーバーステイにも厳しいです。だから、ルフィもタイに居続けるのは難しいと考え、フィリピン、ベトナムなど東南アジアを回って足がつかないようにするつもりだったのではないでしょうか」(同)
東南アジアを股にかけ特殊詐欺を続ける予定だったのかもしれない。