3日午後4時13分頃、鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震があり、同県十島村の悪石島で震度6弱を観測した。
気象庁によると、この地震による津波の心配はない。震源の深さは約20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・5と推定される。
気象庁は3日午後5時半頃から記者会見し、「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっている。身の安全を図るように心がけてほしい。当分の間、同程度の地震に注意してほしい」と呼びかけた。
気象庁によると、6月21日以降、トカラ列島近海を震源とする地震が相次いでおり、7月3日午後5時時点で震度1以上は1050回、このうち震度5弱以上は4回観測されていた。
2021年12月にも群発地震が発生しており、島で最大震度5強の地震が発生した際には、島民が鹿児島市などに避難した。
島の6月末時点の人口は、43世帯89人。