27日、3年ぶりに開催された大阪の「なにわ淀川花火大会」。近くでは、同じ時間帯に別の花火大会も行われていて、“ダブル花火大会”に駅や周辺が大混雑となりました。
■“左右”2つの花火「今までにない体験」
夜空に咲いた、色とりどりの花火。3年ぶりの開催となった大阪夏の風物詩・なにわ淀川花火大会です。
観客:「毎年来ているんですけど、きょうは特に場所も良くて、全体も見えて、すごくきれいだったです」
打上げの1時間前、河川敷は数えきれないほどの観客で埋め尽くされました。
一駅ほど離れた河川敷にも、花火を楽しむ多くの人の姿。さらに今年は、例年では見られない珍しい光景がありました。
左右で打ち上る2つの花火。右に見えるのは、同じ時間に兵庫で開催された「いたみ花火大会」。左に見えるなにわ淀川花火大会は例年8月上旬に行われますが、今年は8月末に開催されたため、偶然2つの花火大会が重なりました。
撮影者:「淀川は混みそうだよねというところで。伊丹のほうに行ったら、左のほうでも何か上がって来たぞみたいな」
撮影者は、北伊丹駅の近くの河川敷から花火を見ていたところ、その延長線上で行われていた9キロ近く離れた淀川の花火を偶然見ることができたといいます。
撮影者:「今までにはない体験でしたね。すごいラッキーでした」
■“駅大混雑”行きは10分 帰りは1時間半
珍しい2会場同時の花火に喜ぶ一方で、喜べない出来事もありました。
伊丹からの帰り道となり、淀川の最寄りでもある十三駅は、3路線が重なるため、観客が駅に入れないほどの大混雑が発生。巻き込まれた近くに住む男性は、次のように話します。
地元住民:「行きは10分で行ったんですけど。帰り道は1時間半ぐらいかかって、家に帰ったので。だいぶ、人が多かったです」
花火が終わり、1時間半経った午後10時。駅構内で撮影されたのは、まだまだ電車を待つ多くの人の姿です。
駅構内にいた男性:「(Q.何時まで十三駅に?) 午後11時は回らないうちに、十三は出たと思います」「(Q.その時、混雑は解消されていた?)いえ。まだまだって感じでしたね。ピークの時よりは、人は少なくなっていたと思うんですけど。それでもまだ、どんどん駅に入ってきてたという感じ」
帰宅に影響するほどの大混雑。しかし、地元住民は「大阪も人が少なくなってきたので、久しぶりにこういう人が多いのを見ていたらいいなって。ぜひ、来年もやってほしいぐらいです」と話していました。