いつか使うかもしれないと考えて、ものがまったく捨てられない…なんて悩みはありませんか。「日課の一日一捨を続けるうち、捨てるものに傾向があるとわかりました」。そう話すミニマリストブロガーの本多めぐさんに、「捨ててよいもの」の法則と、罪悪感をもつことなく手放したアイテムを伺いました。
捨てるものは、買い物の失敗といった明らかに反省が必要なものもある反面、年齢や環境の変化で自然と使わなくなるものもあるのです。「これはこの理由で捨てる、だからOK」と自分のなかで整理がつくと、罪悪感なく捨てられるようになります。
【写真】すごくかわいいけれど…!手放した紙袋たち
個人的に、手放すときの考え方は3パターンに分かれており、「変化によって使わなくなったもの」、「使ってみたら自分に合わなかったもの」、「意図せず家に入ってきたもの」でした。それぞれ説明します。
自分も環境も常に変化しているので、以前は重宝していたものを使わなくなることは往々にしてあります。
たとえば、住まいに合わせたインテリア家具が、引っ越し先では大きさや雰囲気が合わなくて使えなくなることがあります。また、都市ガスとプロパンガスの違いでコンロが使えなかったり、引っ越し先で窓の大きさが変わってカーテンの長さが合わなかったりと、問題が生じてしまいます。
また、年齢や気分に合わなくなっていらなくなるものもとても多いのです。服はだいたい10~15年くらいで年齢とのミスマッチ感が出てくるのではないでしょうか。流行も移り変わりますしね。
また、独身時代に着ていたテニスウェアが結婚後に不要になったり、以前は夢中だった推しのグッズがたまっていたり。趣味をやめたり気持ちが変わることで、必要なものも変わります。
そのほかに、時代に合わず使わなくなるものもあります。たとえば、携帯電話やパソコンなどは数年で買い替えますよね。
数年前には必需品だった消毒用品なども挙げられます。今も病院や人の集まる場所に行くときにマスクはしますが、消毒用品の優先度は下がったのではないでしょうか。
次に、使ってみたらやっぱり自分には合わなかった…というものもあります。
この失敗は多岐にわたります。掃除用具、食器、鍋、化粧品、ヘアケア用品、服やバッグや靴、家電、食品や調味料も。もちろんミスマッチを減らすためにレビューを見たり、試しに店頭で手に取ったりしてから買うようにはしますが、それでも実際使ってみて初めて合うかどうかわかることもあります。
とくに100均グッズは安いため、厳選せずに買って失敗したケースが多いのではないでしょうか。また食べ物についても、ちょっと変わったドレッシングを買ったら口に合わなかったなんてことも。少額の消耗品は、多少の失敗は許容範囲かもしれませんね。
そのほかにも、本を購入して読んだら期待したほどおもしろくなかったり、鍋や家電なども自分には使いにくかったという例も。一度洗濯したらくたびれた感じが出てしまった服など、しばらく使わないと見えてこないものもあります。
最後に挙げるのは、試供品などの「意図せず家に入ってきたもの」です。
具体的には贈答品、おみやげ、試供品といったもらいものです。贈答品は自分で選んだものではないので、気持ちはありがたいけれど本当に欲しいものではない場合が多いです。
おみやげは食べ物をいただくことが多いものの、たまに小さなぬいぐるみやご当地キーホルダーなどをもらうこともあります。そのときはその気持ちがうれしくても、自分の旬が過ぎたら不要に感じることもあります。またスキンケア用品などの試供品類も意図せずたまりがちです。
また、スマホや家電のコード類、アダプター、ケーブル類もそのひとつ。これらは必ずついてくるものなので、家のなかにたまりがち。短期間でスマホを買い替える方、家族の多い方はとくに増えてしまうのではないでしょうか。整理していかないと、どのコードかもわからなくなりますので、その都度片付けていきましょう。
かわいいお菓子の缶や、すてきなショッパーも捨てるには惜しいですよね。テーマパークのおみやげの缶なんてとくに気分も上がりますが、使わないなら手放していかないとたまってしまいます。
紙袋などもついなにかに使おうと保管してしまうので、上限を決めて整理するのがよいと思います。
捨てることに罪悪感をもつ私たち。でも、変化する自分や時代により使わないものも必然的に出てくるし、使って初めて自分に合うかどうかわかるものもあります。
罪悪感をもたなくてよいので、「こういうパターンの不用品」と割りきって手放していきましょう。家をすっきりさせるヒントになれば幸いです。