「持ち主名乗り出て」 31年前のタイムカプセル、1400人分不明

31年前、埼玉県川越市の川越駅西口駅前広場に設置された約1400人分のプレート型タイムカプセルの持ち主が不明になっている。市はそれぞれのプレートに手形を押した当時の子どもたちを探し、返還している。市は「年末までは保管するが、その後の扱いは未定のため、心当たりがあれば名乗り出てほしい」と呼びかけている。【仲村隆】
原発避難でタイムカプセル返せず 教え子探す元教員 プレートは、1991年に川越青年会議所が企画したイベントで約1700枚が設置された。当時の同会議所理事長だった今西芳夫さん(70)は「市のまちづくりに協力して、子どもたちも参加できるイベントを実施したい」として企画したと振り返る。

市内の小学校の児童らが縦25センチ、横20センチ、厚さ5センチのモルタルのプレートにそれぞれの手形を押した。中には未来の自分に宛てた手紙や写真、絵などの思い出の品が入っているという。当初の予定では市制100年に当たる今年、返還事業を行い、大人になった小学生らに手渡すはずだった。 だが、市が2011年に広場の歩行者デッキを整備するなど改修工事を行ったことから撤去。急きょ同会議所は同年9月に前倒しして返還を試みたが、持ち主に返したプレートはわずか225枚にとどまった。 プレートは市が市立教育センターで保管し、返還事業も引き継いだ。ホームページなどで受け取りを呼びかけているが、約60枚だけが返還された。各小学校には参加者の名簿が残されているケースもあるが、連絡先が明確でない場合が多く、市外に転居しているケースも多いという。 市川越駅西口まちづくり推進室は「当時の子どもたちの思い出が詰まっているので、ぞんざいな扱いはできない」とするが、返還の期限は年末までと迫っている。その後のプレートの取り扱いについては未定だ。今西さんは「期限を過ぎても諦めずに持ち主を探してほしい」と願っている。問い合わせは同センター(049・235・7591)。
プレートは、1991年に川越青年会議所が企画したイベントで約1700枚が設置された。当時の同会議所理事長だった今西芳夫さん(70)は「市のまちづくりに協力して、子どもたちも参加できるイベントを実施したい」として企画したと振り返る。
市内の小学校の児童らが縦25センチ、横20センチ、厚さ5センチのモルタルのプレートにそれぞれの手形を押した。中には未来の自分に宛てた手紙や写真、絵などの思い出の品が入っているという。当初の予定では市制100年に当たる今年、返還事業を行い、大人になった小学生らに手渡すはずだった。
だが、市が2011年に広場の歩行者デッキを整備するなど改修工事を行ったことから撤去。急きょ同会議所は同年9月に前倒しして返還を試みたが、持ち主に返したプレートはわずか225枚にとどまった。
プレートは市が市立教育センターで保管し、返還事業も引き継いだ。ホームページなどで受け取りを呼びかけているが、約60枚だけが返還された。各小学校には参加者の名簿が残されているケースもあるが、連絡先が明確でない場合が多く、市外に転居しているケースも多いという。
市川越駅西口まちづくり推進室は「当時の子どもたちの思い出が詰まっているので、ぞんざいな扱いはできない」とするが、返還の期限は年末までと迫っている。その後のプレートの取り扱いについては未定だ。今西さんは「期限を過ぎても諦めずに持ち主を探してほしい」と願っている。問い合わせは同センター(049・235・7591)。