「毛ジラミ」で夫の風俗行きが発覚、“妻の恐怖の仕返し”とは

恋人や夫が風俗に行くことを“浮気”ととらえるかどうかはその人次第ですが、いずれにせよ、女性からすれば“絶対知りたくないこと”のひとつですよね。
町田恵子さん(32歳・主婦)は、まさかのタイミングに、まさかの理由から、夫が風俗に行っていたことを知ったそうです。
◆夫が買ってきた毛ジラミの薬
「まだ子どもが2歳くらいで、育児に振り回されていたある日のことです。夫が帰宅すると、モゾモゾと何か薬のようなものを出しました。そして突如『毛ジラミが見つかったから、薬を買ってきた』と言うんです。一瞬、何のことかわかりませんでした」
「毛ジラミ」とは、シラミの一種で人間の毛に寄生する虫。頭髪にも感染しますが、性感染症としても有名です。今回は下の毛に毛ジラミが見つかった、ということは、誰か毛ジラミを持っている人と接触があった、ということ。
町田さん自身には身に覚えがなく、なぜそんなことに…と考え込んでいたそのとき、夫から衝撃のひとことを聞かされます。
◆「風俗で移されたのかも」
「子どもをあやしながら、突然の毛ジラミ発言が理解できず戸惑っていたのですが、さらに夫がその場で『実は風俗に行って、毛ジラミを移されたかも』と告白したのです」
突然の告白に、頭が真っ白になった町田さん。その場で問い詰めたい気持ちになりましたが、子どもが無邪気に遊ぼうと誘ってきます。なんとかこらえて聞いていると、さらに夫が話を続けました。
「毛ジラミを除去するには、専用の除去薬があるのですが、もしかしたら私にも移してしまったかもしれないから、わたしの分も買ってきたと渡されました。もう頭がパニックで、冷や汗が出て、手も震えて、なにか言いたいけど、何も言えない状態でした」
◆怒れない場所での告白が許せない
できるだけ子どもに悟られないように、静かに怒りを伝えましたが、当然そんなことでは気が収まりません。夫が子どもがいる前で告白したことも、確信犯的で許せないと話す町田さん。
「ひどいですよね。殴りかかりたい衝動に駆られましたが、子どもの前ではできない。それを分かっていて子どもがいる場所で言ったんじゃないかと思うんです。あまりの衝撃で自分の感情が把握できないほどだったのに、何も言えないのをいいことに夫はそのまま何事もなかったように晩ごはんを食べていたのも信じられなかったです」
そのあと何度か機嫌を取ろうと話しかけてきた夫にも、どう返事をして良いかわからず、無視をし続けた町田さん。子どもを寝かしつけた後にじっくり話し合おうと、なんとか平静を装い、子どもを寝かしつけ、いざ夫のいる場所に行くと、さらに衝撃な現実が待っていました。
◆話し合おうとしたらまさかの爆睡
「何度か『本当に悪かった』『一度だけしか行ってない』とご機嫌を取ってきましたが、子どもが起きている間は発狂できません。なんとか子どもを寝かしつけて、コテンパンに怒ろうと思って夫のところに行くと、なんと夫はもう大いびきをかいて寝ていたんです!」
子どもがいる間に、怒れないように衝撃の告白をし、いざ話し合おうとすると爆睡を決め込む旦那に唖然とした町田さん。
「もう身体中から怒りがこみあげてきました。わたしをここまでひどい気持ちにさせた上に、このスヤスヤと寝ている寝顔。一歩間違えば殺傷沙汰になったのではというくらい怒りに震えました」
◆馬乗りになって往復ビンタ

スヤスヤ気持ちよく寝ていた夫は、何が起こったか分からないまま飛び起きたそう。
「夫は何が起こったか分からないまま飛び起きました。その瞬間に、こらえていた感情があふれ出し、泣き叫び、怒り狂いながらまた往復ビンタ。夫は二度としないと正座して謝りましたが、すぐには気が収まりません。わたしの気が収まるまでずっと正座で説教です。相当怖かったようで、以降そういうことはなくなりました」
◆育児にも少し協力的になった
当時夫は仕事のストレスも抱えており、育児を抱え込む町田さんもヘトヘトで、なにか気晴らししたい…という気持ちで風俗に行ってしまったそう。
男性はそうやって気晴らしができても、女性は子どもから離れて気晴らしをすることができない時期。だからこそ寄り添ってほしいですよね。
「夫もそれ以降、子どもの成長に伴い、少しずつ協力的になりました。もう、そんな外での気晴らしはしていない様子で、毎日きちんと、まっすぐ家に帰ってきます。でもあのときのことを思い出すと、今でもはらわたが煮えくり返ります」
町田さんにとっては、一生忘れられない出来事になってしまったようです。
―シリーズ「不倫のてん末」―<文/塩辛いか乃 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust>