大阪大のスキューバダイビング部が8月、20歳未満の部員約10人に飲み会で飲酒を強要していたことが22日、大学側への取材で分かった。
学生の健康被害は確認されていない。大学は11月、部に対して無期限活動停止の処分を下した。
大阪大によると、飲み会は8月14日夜、大阪府内のホテルで行われた。部員や卒業生ら男女約30人が参加。大学1、2年生の18~19歳の男女約10人が、上級生らから「コール」と呼ばれる掛け声で飲酒を強要されたという。泥酔して家に帰れない学生もいたが、いずれも急性アルコール中毒などは確認されていない。
関係者から9月ごろ、大学側に問い合わせがあり発覚。大学側の調査に対し、学生らは事実関係を認め、「先輩や卒業生の人から飲めといわれたら逆らえない雰囲気があった」などと説明しているという。阪大の担当者は「毎年4月には学生に飲酒に関する注意喚起を行っていたが、十分浸透していなかった。今後、対策を検討していきたい」としている。