さかなクン、「初めて」校歌を作詞作曲…「依頼はギョギョっとびっくりした」

山形県遊佐町の全5小学校が統合して今年度に開校した町立遊佐小学校(遊佐町吉出)の校歌を、東京海洋大名誉博士のさかなクンが作詞作曲した。
5日に開かれた開校式で初めて披露され、児童たちが元気に校歌を斉唱して新たな学びやと郷土への愛着を深めていた。
♪山形のおでこのあたり/あるよ 我らの遊佐町が/空気おいしく 湧き水きれい/春夏秋冬最高だ……
校歌は、さかなクンが2015年に町内で講演した縁で、町教育委員会が新小学校の門出を祝おうと依頼した。歌詞には「鳥海山」「サケ」といった町を代表する自然のほか、伝統行事「アマハゲ」などが盛り込まれ、明るくテンポの良い曲調に仕上がった。
さかなクンは3日のオンライン取材で、「校歌の作詞作曲は初めてで、(依頼を受けた時は)ギョギョっとびっくりしました。町には自然豊かでおいしいものがいっぱいあります。児童たちが町に誇りを持ってほしいと思い、町の魅力を歌詞に込めました」と語った。
5日の開校式には、2~6年生約390人が出席した。さかなクンはメッセージ動画を送り、「ギョ開校、おめでとうギョざいます。いつか校歌をギョ一緒に歌わせてもらいたいです」との言葉とともに、「おめでたい」とかけて描いたタイの絵を披露した。
6年の児童(11)は「校歌は歌いやすくて覚えやすい。同級生も増えるので友達をたくさん作りたい」と笑顔だった。
町は、児童数の減少を受けて、今年3月末で全5小学校を廃校とした。1日に旧遊佐小の敷地内に同じ名称で、全校児童452人の新小学校を開校した。