救命救急センター長が救急救命士への指示拒否、県病院管理者が陳謝「交代含め体制整備も」

救急搬送を巡って県立中央病院(鳥取市)と県東部消防局(同)の関係が悪化している問題で、県病院局は19日、県議会福祉生活病院委員会で一連の経緯を説明した。
広瀬龍一・県営病院事業管理者は「信頼を損ねるような状況になり、おわびする」と陳謝した。
この問題を巡っては昨年12月、中央病院の救命救急センター長が、救急救命士に特定の救急救命処置を行うための指示を出すことを拒否するというメールを、病院幹部の許可を得ずに消防局の担当者に送信。要請があっても応じなかった。
中央病院の医師が救急救命士にパワーハラスメントを行っていたことも認め、広岡保明院長が謝罪。消防局からは、さらにパワハラを受けたとする22件の調査を求められている。
この日、広瀬管理者は病院職員への適正な監督や指導が不足していたとの認識を示し、職員の処分を検討するとした。県議からは「医師の処分が必要だ」との指摘や「消防との関係を再構築してほしい」と求める声が上がった。
委員会後、広瀬管理者は取材に「消防側との信頼関係を築けるよう、センター長の交代も含めた院内の体制整備も選択肢」との考えを示した。
一方この日、消防局が属する県東部広域行政管理組合の管理者を務める深沢義彦・鳥取市長は記者会見で、中央病院側が謝罪したことについて「真摯(しんし)に受け止めていただいたと考えている。広岡院長や平井知事からも改善に向けて取り組んでいくと直接聞いているので期待している」と述べた。
問題の背景について「救急隊員は医師の指示によって必要な医療処置を行う。立場的にパワハラといった状況が起こりうる関係だったと考えなければならないが、あってはならない」と強調。「救急搬送される患者の生命にかかわる」と、早急な改善を中央病院側に求めた。