旧統一教会は「宗教の名を借りた集金事業」 元2世信者が教団の猊埓深足瓩僻刃世魑蠱

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)元信者で宗教2世のB男さん(仮名)は17日、政府が教団に対して解散命令請求したことを受け、心境を語った。
B男さんは小学生の時に両親とともに教団に入信。10代は2世信者として信仰教育を受け、20代は教団活動に従事した。2012年、教祖の文鮮明氏が死去後、終わらない献金要請に疑問を持ち、信者が抑圧される構図や経済的な困窮を目のあたりにして信仰を棄てたという。
この日、B男さんは国会内で開かれた立憲民主党の「『統一教会』国対ヒアリング」に参加した動機を「『告発』というより『懺悔』の気持ちです。過去を振り返り、未来をつくっていきたい思いがありました」と語った。
教団への解散請求については「この教団に関わったことを悔いている当事者として、政府の判断を全面的に支持します。解散請求は当然であり、遅すぎるぐらい。少なくとも30年前に摘発されていれば、今日の2世問題も、安倍(晋三)元首相銃撃事件も起こらなかったかもしれない」とコメントした。
教団は解散請求を受けて10月16日に都内で開いた会見で「死刑の求刑だ」「裁判所で主張を述べていく」と反論した。これを受けてB男さんは「教団の活動によって生じた被害を『被害』として認めるつもりがないように感じる。統一教会でマイナスな事件・事象を『供え物』『貴い犠牲』と称して肯定的にとらえ直す宗教文化がある。運営の不作為によって起こった『被害』を宗教性にすり替えるとしたら、非常に不誠実だ」とした。
B男さんは被害者救済に関して「教団の財産保全を強く求めます」とした上で「統一教会が行ってきた『K(献金)摂理』を、宗教的な『喜捨』『布施』と同一のものととらえることはできない。実情は宗教の名を借りた集金事業であると、当事者として断言します」と訴えた。