「行きたい店があるんだ」…歌舞伎町でマッチングのぼったくり「勧誘役の女」男性客を騙した素顔写真

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逮捕された男は、仲間がグループから独立する際に店が得たカネの一部をロイヤルティーとして徴収していたようだ。
5月30日までに警視庁に再逮捕されたのは飲食店経営者の木下幸也容疑者(28)。新宿・歌舞伎町で最大のぼったくりグループのリーダーとされる人物だ。昨年1月から今年4月にかけ9回にわたり、無許可で接待営業をして得たカネと知りながら仲間から現金約240万円を受け取ったとされる。
「木下容疑者は、ぼったくり条例違反や10代の女性を店で働くよう勧誘したとして過去にも逮捕されています。再逮捕され、警察には『カネは受け取ったが違法な収益だとは知らなかった』と容疑を一部否認しているそうです」(全国紙社会部記者)
『FRIDAYデジタル』は今年4月7日配信の記事で、木下容疑者がかかわったマッチングアプリによるぼったくりや勧誘役の女について詳しく報じている。再録して、事件の概要を振り返りたい(内容は一部変更しています)ーー。
「払えないならコンビニでカネを下ろせ!」
「このまま家に帰さないぞ、オラッ!」
バーの店員は、こう怒鳴って客から高額な代金を要求していたという。
警視庁保安課は4月6日、東京都ぼったくり条例違反(不当な料金等の取り立て禁止)の疑いで新宿・歌舞伎町のバーの従業員ら男女19人を逮捕したと発表した。従業員は19歳から34歳。逮捕された女はマッチングアプリで知り合った男性客を店に呼び、酒を飲ませ数十万円を払わせていたとされる。被害にあった男性は少なくとも5人だ。
「女はマッチングアプリで出会った男性と、JR新宿駅などで待ち合わせ。従業員であることを隠し、『行きたい店があるんだ』『お店に行った後は私の部屋で遊ぼうよ』などと言って働いているバーに誘っていたそうです。
店は『5000円で飲み放題』と説明し、客をカードゲームに参加させます。女は『負けたらショット一気飲みで服を脱いでいこうよ』と誘い、客を泥酔させていたとか。中には100杯近いショットを一気飲みさせられた客もいるそうです」(全国紙社会部記者)
「5000円で飲み放題」をうたいながら、男性客が飲んだショットはシステムに含まれていなかった。
「ショットの料金は、1杯3000円以上したそうです。店は痕跡が残るのを恐れカード払いは拒否。受けつけたのは現金のみでした。数十万円を請求され、スグにキャッシュで払える人はほとんどいないでしょう。中には30万円以上を要求された客もいるとか。
従業員たちは泥酔した客を囲んで、こう脅したそうです。『コンビニに行ってカネを下ろしてこい!』『払うまで帰さないぞ!』と。それでも現金が足りない場合は、宝石店に行ってカードで購入させた貴金属を奪っていたと聞いています。中には保険証や運転免許証をコピーされ、自宅まで押しかけられるケースもあったそうです」(同前)
歌舞伎町では、マッチングアプリを利用したぼったくり犯罪が多発している。警視庁によると、被害総額は今年だけで約5700万円にのぼるという。

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