「はやく専業主婦になりたくて」…年収300万の女性が年収1500万の男性と「15歳差婚」をして青ざめたワケ

厚生労働省の令和3年「人口動態統計」によると、男女双方が初婚の場合の平均年齢差は「1.5歳」という結果で、この年の差は、年々小さくなっています。一方で、ニッセイ基礎研究所の2018年「年の差婚の今」によると、初婚同士の場合でも11%の夫婦が「夫が7歳以上年上」という状況です。全体的には夫婦の年齢差は縮小していますが、いわゆる「年の差婚」の夫婦も一定数存在しています。
愛さえあれば年の差など関係ない…ともいえますが、お金などが絡むとそうは言っていられません。相手が年上であればあるほど、年収も高い可能性は大きいですが、「(定年までの)働ける時間が短い」というのも確かです。実際結婚相談をしていても、高年収が魅力的に思えて年の差婚を望む方もいます。しかし、いくらお金を持っていても、最近は40代でのリストラや早期の退職・定年などもありえる時代ですから、注意が必要です。Photo by iStockそこで今回は、年収が魅力的に思えて年の差婚をしたものの、予想外の早すぎる定年によってライフプランが狂ってしまった方の事例をお伝えします。ぜひ最後までお読み頂き、一つの教訓として受け取って頂ければ幸いです。(個人の特定を防ぐため、内容は一部変更しています)「とにかく専業主婦になりたい」桜井恵子さん(仮名、〔以下同〕)は、都内の中小企業で総務として働く年収300万円の30歳女性です。彼女の勤め先はブラック気味な企業だったので、できれば早く結婚して仕事を辞め、専業主婦になりたいと常日頃から思っていました。しかし婚活をしても専業主婦にしてくれそうな年収の高い男性との交際に繋がらず、どうしたらいいか悩む日々だったそうです。そんな恵子さんでしたが、ある日、転機が訪れます。友人経由で、男性を紹介されたのです。相手は、大手企業で経理として勤めている45歳の男性、池田直人さん。年齢はともかく、直人さんの年収は1500万円もあり、恵子さんは目を輝かせました。直人さんは今まで仕事一筋で女性との交際経験がなく、婚活をする勇気が出なかったので、友人に(若い独身女性の)紹介を頼んだというのです。幸いにも直人さんと恵子さんの目的が一致し、2人の交際が始まりました。直人さんは交際経験がなかったからなのか、とにかく恵子さんにお金を使ってくれたそうです。代わりに少しコミュニケーションが苦手な節はありました。しかし、不器用ながらも必死になってくれるところも、高年収男性に婚活で雑に扱われることも多かった恵子さんとしては嬉しかったそうです。Photo by iStock そうして交際して1年が経つ頃、直人さんは恵子さんにプロポーズしました。さすがに15歳も年上だったので見た目に多少の抵抗はあったものの、年収も高く自分に愛情を注いでくれるところに魅力を感じていた恵子さんは、そのプロポーズを受け入れます。こうして恵子さんは、15歳の歳の差婚を果たしました。子どもが生まれ、優雅な日々を過ごす直人さんと結婚した恵子さんは早速会社を辞めて、念願だった専業主婦になりました。また結婚と同時に直人さんが新居として、都内の家賃20万円ほどの賃貸マンションを用意してくれたといいます。最新の家具や家電も揃えたうえで、家賃とは別に毎月35万円を生活費として渡してもくれ、彼女は理想としていた結婚生活をスタートさせました。その後の生活は、働く苦労から解放されたこともあって幸せそのものだったそうです。当初は直人さんとの生活に若干の不安もあったものの、不思議と結婚後は彼の容姿や年齢差は気にならなくなったといいます。それどころか彼は、料理を作るたびに褒めてくれたり、結婚後も頻繁にプレゼントをくれたりと、愛情を惜しみなく注いでくれ、結婚してよかったと思えたそうです。結婚して2年目には、長女が生まれます。昼夜は家事育児に追われながらも、長女が保育園に行っている昼間にはランチやショッピングを楽しみ、本当に毎日が楽しく充実していました。この幸せが一生続くと思っていた恵子さんだったのですが…結婚して8年目のある日の夜、ふと直人さんが不安げな顔をしながら「大事な話がある」と言い出します。ただならぬ雰囲気に、恵子さんは直感的に「ヤバい」と感じたそうです。長女を寝かしつけて夫婦2人になると、なんと直人さんはその場で土下座を始めます。Photo by iStock 「今まで言い出せなくてゴメン。実は俺、もうすぐ役職定年なんだ!」「…え?」不倫だと思って身構えていた恵子さんは、あっけにとられたそうです。心配が外れ、彼女は安心しましたが、ここから困窮する日々を送ることになりました…。役職定年とは何なのか?恵子さんの今後の生活は、どのようになったのか…?続きは後編でお伝えします。
愛さえあれば年の差など関係ない…ともいえますが、お金などが絡むとそうは言っていられません。相手が年上であればあるほど、年収も高い可能性は大きいですが、「(定年までの)働ける時間が短い」というのも確かです。
実際結婚相談をしていても、高年収が魅力的に思えて年の差婚を望む方もいます。しかし、いくらお金を持っていても、最近は40代でのリストラや早期の退職・定年などもありえる時代ですから、注意が必要です。
Photo by iStock
そこで今回は、年収が魅力的に思えて年の差婚をしたものの、予想外の早すぎる定年によってライフプランが狂ってしまった方の事例をお伝えします。ぜひ最後までお読み頂き、一つの教訓として受け取って頂ければ幸いです。
(個人の特定を防ぐため、内容は一部変更しています)
桜井恵子さん(仮名、〔以下同〕)は、都内の中小企業で総務として働く年収300万円の30歳女性です。彼女の勤め先はブラック気味な企業だったので、できれば早く結婚して仕事を辞め、専業主婦になりたいと常日頃から思っていました。しかし婚活をしても専業主婦にしてくれそうな年収の高い男性との交際に繋がらず、どうしたらいいか悩む日々だったそうです。
そんな恵子さんでしたが、ある日、転機が訪れます。友人経由で、男性を紹介されたのです。相手は、大手企業で経理として勤めている45歳の男性、池田直人さん。
年齢はともかく、直人さんの年収は1500万円もあり、恵子さんは目を輝かせました。直人さんは今まで仕事一筋で女性との交際経験がなく、婚活をする勇気が出なかったので、友人に(若い独身女性の)紹介を頼んだというのです。
幸いにも直人さんと恵子さんの目的が一致し、2人の交際が始まりました。直人さんは交際経験がなかったからなのか、とにかく恵子さんにお金を使ってくれたそうです。
代わりに少しコミュニケーションが苦手な節はありました。しかし、不器用ながらも必死になってくれるところも、高年収男性に婚活で雑に扱われることも多かった恵子さんとしては嬉しかったそうです。
Photo by iStock
そうして交際して1年が経つ頃、直人さんは恵子さんにプロポーズしました。さすがに15歳も年上だったので見た目に多少の抵抗はあったものの、年収も高く自分に愛情を注いでくれるところに魅力を感じていた恵子さんは、そのプロポーズを受け入れます。こうして恵子さんは、15歳の歳の差婚を果たしました。子どもが生まれ、優雅な日々を過ごす直人さんと結婚した恵子さんは早速会社を辞めて、念願だった専業主婦になりました。また結婚と同時に直人さんが新居として、都内の家賃20万円ほどの賃貸マンションを用意してくれたといいます。最新の家具や家電も揃えたうえで、家賃とは別に毎月35万円を生活費として渡してもくれ、彼女は理想としていた結婚生活をスタートさせました。その後の生活は、働く苦労から解放されたこともあって幸せそのものだったそうです。当初は直人さんとの生活に若干の不安もあったものの、不思議と結婚後は彼の容姿や年齢差は気にならなくなったといいます。それどころか彼は、料理を作るたびに褒めてくれたり、結婚後も頻繁にプレゼントをくれたりと、愛情を惜しみなく注いでくれ、結婚してよかったと思えたそうです。結婚して2年目には、長女が生まれます。昼夜は家事育児に追われながらも、長女が保育園に行っている昼間にはランチやショッピングを楽しみ、本当に毎日が楽しく充実していました。この幸せが一生続くと思っていた恵子さんだったのですが…結婚して8年目のある日の夜、ふと直人さんが不安げな顔をしながら「大事な話がある」と言い出します。ただならぬ雰囲気に、恵子さんは直感的に「ヤバい」と感じたそうです。長女を寝かしつけて夫婦2人になると、なんと直人さんはその場で土下座を始めます。Photo by iStock 「今まで言い出せなくてゴメン。実は俺、もうすぐ役職定年なんだ!」「…え?」不倫だと思って身構えていた恵子さんは、あっけにとられたそうです。心配が外れ、彼女は安心しましたが、ここから困窮する日々を送ることになりました…。役職定年とは何なのか?恵子さんの今後の生活は、どのようになったのか…?続きは後編でお伝えします。
そうして交際して1年が経つ頃、直人さんは恵子さんにプロポーズしました。さすがに15歳も年上だったので見た目に多少の抵抗はあったものの、年収も高く自分に愛情を注いでくれるところに魅力を感じていた恵子さんは、そのプロポーズを受け入れます。
こうして恵子さんは、15歳の歳の差婚を果たしました。
直人さんと結婚した恵子さんは早速会社を辞めて、念願だった専業主婦になりました。
また結婚と同時に直人さんが新居として、都内の家賃20万円ほどの賃貸マンションを用意してくれたといいます。最新の家具や家電も揃えたうえで、家賃とは別に毎月35万円を生活費として渡してもくれ、彼女は理想としていた結婚生活をスタートさせました。
その後の生活は、働く苦労から解放されたこともあって幸せそのものだったそうです。当初は直人さんとの生活に若干の不安もあったものの、不思議と結婚後は彼の容姿や年齢差は気にならなくなったといいます。
それどころか彼は、料理を作るたびに褒めてくれたり、結婚後も頻繁にプレゼントをくれたりと、愛情を惜しみなく注いでくれ、結婚してよかったと思えたそうです。
結婚して2年目には、長女が生まれます。昼夜は家事育児に追われながらも、長女が保育園に行っている昼間にはランチやショッピングを楽しみ、本当に毎日が楽しく充実していました。
この幸せが一生続くと思っていた恵子さんだったのですが…結婚して8年目のある日の夜、ふと直人さんが不安げな顔をしながら「大事な話がある」と言い出します。
ただならぬ雰囲気に、恵子さんは直感的に「ヤバい」と感じたそうです。長女を寝かしつけて夫婦2人になると、なんと直人さんはその場で土下座を始めます。
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「今まで言い出せなくてゴメン。実は俺、もうすぐ役職定年なんだ!」「…え?」不倫だと思って身構えていた恵子さんは、あっけにとられたそうです。心配が外れ、彼女は安心しましたが、ここから困窮する日々を送ることになりました…。役職定年とは何なのか?恵子さんの今後の生活は、どのようになったのか…?続きは後編でお伝えします。
「今まで言い出せなくてゴメン。実は俺、もうすぐ役職定年なんだ!」「…え?」
不倫だと思って身構えていた恵子さんは、あっけにとられたそうです。
心配が外れ、彼女は安心しましたが、ここから困窮する日々を送ることになりました…。
役職定年とは何なのか?恵子さんの今後の生活は、どのようになったのか…?
続きは後編でお伝えします。