燃料不足で日本航空機が新千歳空港に緊急着陸 重大インシデントに認定 事故調査官派遣へ

12日、羽田空港から函館空港に向かっていた日本航空の航空機が、
飛行中に燃料不足となり新千歳空港に緊急着陸していたことがわかりました。
国土交通省は事故につながりかねない「重大インシデント」に認定し、事故調査官を派遣して調査する方針です。
国土交通省などによりますと、12日午前7時半すぎに羽田空港を離陸した日本航空585便は、
午前9時ごろ函館空港への着陸を2回試みましたが、視界不良のため新千歳空港に目的地を変更しました。
しかし午前9時半すぎ、新千歳空港の南西およそ50キロメートル・高度4000メートル付近で、
残りの燃料が少なくなったため、優先着陸を要求し、新千歳空港に緊急着陸しました。
乗務員9人と乗客249人にけがはなく、機体への損傷もありませんでした。
日本航空によりますと、社内規定で着陸時に30分間飛行が可能な燃料を残しておく必要があるのに対し、
この便は5分間不足する25分間飛行可能な燃料が残っていたということです。
日本航空では離陸前に函館空港などの天候状況を確認した上で、法定燃料を満たした燃料を搭載していたということです。
国土交通省は事故につながりかねない「重大インシデント」に認定し、
今後事故調査官を派遣して、関係者への聞き取りなど原因を調査する方針です。