「好意を抱いていた」元教え子の自宅に侵入した疑い小学校男性教諭を逮捕、5年前に児童の目を盗み“合鍵”作製、保護者会では「鍵をつけて登校させていいのか?」【news23】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

小学校の教え子だった女子高校生の自宅に合鍵で侵入したとして、30代の男性教諭が逮捕されました。教諭は5年前の学校行事の際、児童の目を盗んで鍵を持ち出し、合鍵を作っていたということです。
【写真を見る】「好意を抱いていた」元教え子の自宅に侵入した疑い小学校男性教諭を逮捕、5年前に児童の目を盗み“合鍵”作製、保護者会では「鍵をつけて登校させていいのか?」【news23】
今年5月、教え子だった女子高校生の自宅マンションに侵入したとして、江戸川区立の小学校教諭の男性(39)が2日に逮捕されました。
男性教諭が勤務する小学校の保護者「元気で明るくてフレンドリーな感じ。生徒とか先生からは信頼されていた印象。ショックですね」
男性教諭の勤務先の小学校では、保護者説明会が行われました。
校長「学校の要となる重要な教員だった。信頼していた。このようなこと起こしたことは、校長として一切彼をかばう気持ちはありません。完全に道を外れたことを行ったので、かばうつもりはない」
生活指導部の主任も務めていた小学校教諭による犯行。5年前から伏線が張られていました。
男性教諭は5年前に勤務していた小学校で、教え子の自宅の鍵を学校近くの店に持ち込み、勝手に合鍵を作っていたということです。その後、男性教諭は別の小学校にうつり、教え子は現在高校生。そして今年、事件は起きました。5月下旬の午前10時ごろ。黒い服に帽子、マスク姿の男性教諭が、5年前に作った合鍵を使って教え子の自宅マンションに侵入。このとき、教え子の父親が部屋にいました。
女子高生の父親「鍵がガチャガチャする音がして、最初は娘が何か忘れて帰ってきたんだと思った。部屋から顔を出すと靴をはいたままの男が廊下にいて、リビングに入ろうとしていた」
父親と目が合った男性教諭は逃走。その後、逮捕されました。取り調べに対し「あの子は高校生になったんだと、ふと思って5年越しに侵入した。当時、担任をしていた時から好意を抱いていて、中学時代の制服が欲しかった」と、供述しているといいます。男性教諭は釈放されましたが、説明会では保護者からこんな質問が飛びました。
保護者「鍵をつけて登校させて大丈夫か。対策あれば教えてください」学校側「全国で同じ不安を持たせてしまった。まだ考えが至っていないが、起こらないようにします。答えになっていませんが」
合鍵を使った犯行に、小学生の子どもがいる保護者からは不安の声が。
――鍵は普段どうしている?10歳の娘「ランドセルにつけています」40代の母親「学校ではランドセルの中に入れなさいって言われてるんですけど、便利だから。そういうことになるという想像がつかないので、心配にはなります」
鍵を簡単に持ち出されないことが重要ですが、もう一つ注意しなくてはいけないことがあるといいます。
株式会社カナイ 金井務社長「住宅の鍵には、ほとんどすべての鍵に番号がうってある。キー番号という」
明治時代から続く金物屋で、鍵や防犯対策商品を扱う金井さん。キー番号を知られるだけで勝手に合鍵が作られてしまう危険性を指摘します。
株式会社カナイ 金井務社長「鍵メーカーのコンピュータには、このキー番号にはこういうギザギザの山がありますよというデータがあるので、それを製造機械に入れると鍵が出てくる。鍵の番号はその鍵で開けられるドアの向こうの全財産、もしくはドアの向こうにいる家族の命と同等なもの」
鍵番号を知られないためのシールなどのグッズもあるといいますが、街の人たちは。
20代女性「簡単に作れてしまうので、落としたりとかしたときとかに不安」
43歳男性「全然知らなかった。鍵は酔っぱらってもなくさないようにしないとなって思いました」
藤森祥平キャスター:まさか学校現場で子どもから鍵を奪って、今回のような犯行が行われるとは。もちろん、子どもをいかに守るかという視点もありますが、誰にでも起こり得る問題ですね。
ジャーナリスト 浜田敬子さん:例えばネットから番号を打ち込むだけで注文できるという便利さに繋がる反面、リスクもあるということですね。そうなると、合鍵を作るときに本人確認を厳しくするとか、お子さんの場合だったら鍵そのものを人から見られないように、キーホルダーのようなもの、ちょっと袋に入れるとか、そういう対策も必要になってきます。もっと言えば、ストーカー犯罪などで付き合っている時に鍵を写真に撮られていると、番号を持っていられるわけですよね。そうなった場合トラブルになりかねないので、鍵ごと変えるとか、そのぐらい気を付けないと危ないなと感じました。
==========<プロフィール>浜田敬子さんジャーナリスト元「AERA」編集長元「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。