歯科医がセラミック矯正を「絶対にやらない」理由。一時的な審美性は高いが…

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新型コロナウイルスの流行で、改めて「健康」が問い直されている。しかし、あなたが“体にいい”と思っていることが、まったくのウソだったとしたら……。SNS時代にはびこる健康法、ダイエット、治療に関して名医たちが「〇」「△」「×」で判定。真実を知り、本当の健康を手に入れるのだ!◆医師は絶対にしないセラミック矯正
健康の礎であるが故に、情報も多い歯。歯学博士の角祥太郎氏は、次のように語る。
「歯の健康に重要なのは、表面のエナメル質。健全な歯のエナメル質を削ってしまうセラミック矯正は、一時的な審美性は高いですが医師は絶対にしません。日本人のエナメル質は欧米人と違うので、研磨剤が多く含まれる海外製の歯磨き粉も避けるべき。
最近は、ホワイトニングも人気ですが、市販のシートは玉石混交。歯茎に違和感が生じたら、すぐ使用を中止し、歯科医院で相談しましょう」
◆食後に歯磨きをしても問題なし
虫歯予防に欠かせないのは、やはり日々の歯磨きだ。
「フッ化物配合の歯磨き粉がベスト。『食後すぐの歯磨きは歯を傷つける』という説も、酸性の飲料を口に含んだとき以外は、特に問題ありません。
電動歯ブラシもいいですが、歯磨き粉は必ず専用のものを。ちなみに、一番の口のトラブル対策は鼻呼吸なんですよ」
◆虫歯になっても歯医者は銀歯を選ばない!?
万一、虫歯になったら?
「変形しやすい保険適用の銀歯を医師はやりません。汚れがつきづらいセラミック治療や耐久性に優れた金歯がベター。人工の歯根を作って歯を再建するインプラントも、健康な歯の負担を軽減するためには有効ですが、安いものにはそれなりの理由が。
40万円程度の出費を覚悟したほうが無難。高額な歯科治療で治療の見通しを立てず、支払いを迫るような病院は要注意です」
ヤブ医者に歯がゆい思いをする事態は、避けたいものだ。
◆歯の健康法の真相とは?
セラミック矯正 ⇒ ×海外製の歯磨き粉 ⇒ ×自己流ホワイトニング ⇒ ×食後すぐの歯磨き ⇒ ◯電動歯ブラシで磨く ⇒ △口臭にはマウスウォッシュ ⇒ △セラミックによる虫歯治療 ⇒ ◯インプラント ⇒ ◯
【歯学博士 角祥太郎氏】clapping hands代表。診療の傍ら、医療法人グループの代表の経験をもとに、講演・執筆活動を行う。プロレスラーとしても活動
取材・文/週刊SPA!編集部

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